内容説明
理想のシチュエーションは、お肉屋さんで買ったコロッケを夕暮れ時に川辺の土手に坐って、柴犬のポチと一緒に仲良く一個ずつ堪能すること―。ハンバーガーやポップコーン、アップルパイからあんみつ、たこやきまで、人生になくてはならない「美味しくて楽しい」もの４８種を厳選したエッセイ集。幸せの味を召し上がれ。
目次
ハンバーガー
ポテトチップス
チョコレートチップクッキー
ピーナッツバター
ポップコーン
アイスクリーム
ベーグル
パンプキンパイ
クラムチャウダー
アップルパイ〔ほか〕
著者等紹介
野中柊［ノナカヒイラギ］
１９６４年生まれ。立教大学卒業後、渡米。１９９１年、ニューヨーク州在住中に「ヨモギ・アイス」で海燕新人文学賞を受賞してデビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nyanco
13
オリジナルの単行本のイラスト表紙も可愛いけれど、手に取らせるインパクトは何と言ってもコチラの勝ち。体に良くない、ダイエットの敵と解っていても、ついつい手が伸びてしまう魅力あるジャンクフード達。この頃は年のせいなのかダイエットを気にしなくても良くなった…と冒頭で書かれていた野中さん、後半になるとやたらとダイエットの記述が…。連載中に作者もジャンクフードの虜となり篭絡されてしまったのでしょうか…w。スナックのように気軽にサクサク読めて、ついつい食べたなり、ついつい作ってみたくなる魅力的な悪魔のささやき本でした2009/09/22
いちこ@文庫派
11
うーんお腹空いた！って気分。何度も読んでるけど、食いしん坊にはたまらない…なかなか手放せない本です。なかでもクリームソーダの項が好き。子どもの頃、近所の喫茶店(当時でもかなり古いお店だった)で、小さい女の子のお客さんは珍しいから特別って言って、ピンクのクリームソーダを出してもらったことがあったなぁ～あれが一番思い出に残ってる！キラキラしてキレイだった☆2012/07/21
ろここ
10
アメリカに移住した著者が愛しんだジャンクフードとその界隈の文化について。イラストもかわいい。 書いてある文章というか感性もちょっと背伸びした女子という趣きで、なんていうか、昔ソニプラで輸入菓子を買ってわくわくした気持ちを思い出した。 著者は同郷なので、名前を見かけるとなんとなくうれしい。2022/01/14
奥山 有為
10
あれもこれも食べたくなって困る。特にスタバで売ってるみたいなアメリカンなてのひらサイズのチョコレートチップクッキー!!作りやすいレシピどこかにないかなあ…。2017/09/30
むし改め えむ
8
この本を読むのに、タブーが２つある。 まず一つ。おなかがすいているときに読んではいけない。 二つ目。何かを食べながら読んではいけない。 野中柊氏らしいポップでキッチュな文体で48種類のジャンクフードに対する愛を語っているエッセイ。 最初読み始めた時はビスケットを食べながら読んでいたが、口内に再現されるエッセイ中に出てくる食べ物の味とよだれに、ええい、食べながら読んでなどいられるか！！とビスケットを放り出してむさぼった、むさぼった。 章と章の間に冷たい玄米茶を一口口に含んで味を洗い流すのも忘れてはならない。2016/01/26
