文春文庫<br> 翔ぶが如く 〈9〉

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文春文庫
翔ぶが如く 〈9〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 275p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167105471
  • NDC分類 913.6

出版社内容情報

薩軍は強かった。しかし兵と銃弾が極度に不足、次第に南下するのであった─征韓論から西南戦争終結までの、嵐のような時代を描いた大河小説は、ここに完結する

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さつき

60
激戦につぐ激戦の日々。慣れ親しんできた人々も次々と戦死し、目が離せず一気に読みました。それにしても、やっぱり西郷が何を考えていたのか、ちっともわかりません。これだけの大事の中、ほとんど何もせず本営から出もしないでいられるなんて!頭を強く打って以来、後遺症があったのではと憶測されてますが、確かにそうとでも考えないと、維新前の西郷とは別人のようですね。とうとう残り1巻。味わって読みたいです。2017/11/15

☆エンジェルよじ☆

20
青竹一本で突き崩せるはずの熊本城が堅牢である。兵站・兵力の差が広がるいっぽうの政府軍と薩摩軍。そんな戦況のなか西郷さんの存在がない。戦後『桐野の戦だった』と語られるほどである。西郷さんと桐野の仲も冷え切っている。言われるままあちこちの本営を移動する西郷さんの心情の一端でも知りたかった。2016/05/05

りょうけん

8
☆☆☆3つ 第九巻。大詰めである。しかしけれども、ますます司馬遼太郎先生の「どぉだ、オレは良く調べていろんな事を知ってるだろぅ、勉強になったかね読者諸君!」というぐわいの本になってしまっている。 佐川勘兵衛という人物に入れ込んでいる。贔屓である。まあ、誰に対しても優劣なく物語を書くことなんぞは不可能であろうから、だれかを良く言って他の誰かを悪者にするしかないのだけれどね。 結果、あまり面白くはない。娯楽的物語性と云うものがほとんどゼロに近づいている。 寝る前にベッドの中で読み始めれば2分で眠れる。誠に2014/04/30

じゅじゅじゅ

4
こちらは大河ドラマのような綺麗な話ではない。桐野さんもテロリスト的だし。人吉の人たちを始め意図せず巻き込まれた人たちがたくさんいて、なんだかもうやりきれない。他印象に残ったのは、山県、黒田など西郷を逃がそうとあえてのんびり進めていたようなところ、会津藩山川浩の戊辰戦争の恨み節など。2019/01/01

イエテイ

4
田原坂の激闘も終え、人吉へ、日向へ。歴史にもしもはないけれど、薩摩軍に作戦本部があればもう少しましな戦いができていたのかなあと。あと、補給を大事にする山県は負けないって意味で案外名将じゃないのかと思うのだけれども。2018/05/09

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