出版社内容情報
女子中学生の小櫛一琉は、引き出しに入れたものが100年前に送られる不思議な机を発見する。机を通して手紙を送ってきた大正時代の少女・日向静と文通をすることになるが、仲を深める二人の間に時代の荒波が立ちはだかる――ふたつの時を越えて描かれる感動作
【目次】
内容説明
女子中学生の小櫛一琉は、引き出しに入れたものが百年前に送られる不思議な机を発見する。そうして机を通じて手紙を送ってきた大正時代の少女・日向静と文通をすることになるが、仲を深める二人の間に時代の荒波が立ちはだかる―ふたつの時を越えて描かれる感動作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Atsushi Kobayashi
15
ちょっと後半強引ですが、楽しめました。2025/09/30
うさぎや
5
100年の時を隔てたガール・ミーツ・ガール。変わっていった(あるいは枝分かれした)「過去」の世界がどうなるのか気になる。2025/09/23
koji
2
期待通りの面白さ。ドラえもんのタイムマシンのように、机の引き出しが100年前の大正時代と繋がってしまい、そこから同年代の少女との文通が始まる物語。非常にステレオタイプな物語構造だけど、そこにインフルエンザやコロナを絡み合わせることによって、自分ならどうするか?との当事者意識を刺激してくれる。また著者特有のドSな少女像も顕在であり、とある大事な場面の言い争いのシーンでは非常にドライブ感があり、楽しめた。組み合わせの妙により、既視感のない新しい物語を楽しめた!2025/10/03
7010R
2
とある屋敷の書斎にある机の引き出しは、大正と平成の世を100年の時を越えて繋げていた。別々の時代に生きる2人の少女が文通で繋がり、親愛を深めていく──。コミック百合姫で連載されていた小説の紙書籍版。タイトルにある文通と表紙絵から静的なお話かと思いきや、動的でありSF色が濃いお話だった。少女2人が交わしていたささやかな文通が過去と未来を変えていく展開に驚き、2人が育んだ絆の強さに胸を打たれた。面白かったけど、とあるSF描写がゼロ年代の深夜アニメか美少女ゲームのようで令和の時代にはちょっと「イタい」と思った。2025/09/20
桃崎とか
1
やはり伴名練は面白い。SFの軸がぶれないのはもちろん、キャラクターをしっかり描いていて、キャラクターによって物語が進んでいるからSFに苦手意識がある人でも読みやすいと思う。2025/09/20
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- 和書
- 法秩序の構造