鳥居の密室―世界にただひとりのサンタクロース

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  • サイズ B6判/ページ数 274p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103252351
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

施錠された少女の家に、サンタは贈り物を届けてくれた。同じ朝、少女の母親は密室で殺された。御手洗潔登場の長編本格ミステリー。完全に施錠された家に現れたサンタ、殺されていた母親。鳥居の亡霊、猿時計の怪。クリスマスの朝、少女は枕元に初めてのプレゼントを見つけた。家は内側から完全に施錠され、本物のサンタが来たとしか考えられなかったが――別の部屋で少女の母親が殺されていた。誰も入れないはずの、他に誰もいない家で。周囲で頻発する怪現象との関連は? 若き日の御手洗潔が哀しく意外な真相を解き明かす長編本格ミステリー。

島田 荘司[シマダ ソウジ]
著・文・その他

内容説明

完全に施錠された少女の家に現れたサンタ、殺されていた母親。鳥居の亡霊、猿時計の怪。クリスマスの朝、少女は枕もとに生まれて初めてのプレゼントを見つけた。家は内側から施錠され、本物のサンタが来たとしか考えられなかったが―別の部屋で少女の母親が殺されていた。誰も入れないはずの、他に誰もいない家で。周囲で頻発する怪現象との関連は?

著者等紹介

島田荘司[シマダソウジ]
1948(昭和23)年、広島県生まれ。武蔵野美術大学卒。1981年『占星術殺人事件』でデビュー。本格ミステリーの旗手として不動の地位を築く。2008年、日本ミステリー文学大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

382
『屋上』のリベンジ期待。結果…270頁の内、半分近くある回想シーンで、タネも仕掛けもすべて明かされ、実質、全体の3分の2近くが解決編。なら短編か中編で良かったのでは…。トリックも短中編向き。そもそもこのシリーズ、御手洗に後付けの天才設定を盛り込み過ぎたせいで、不可能犯罪と格闘する探偵の姿を描けないという自縄自縛に陥っていて、御手洗登場と事件解決がイコールになってしまった感がある。こうなると、よっぽどのトリックでなければ、物語も盛り上がらない。冒頭の落武者シーンも、読み終わってみると、なぜ書いたのか疑問。2018/09/18

starbro

216
島田 荘司は、新作中心に読んでいる作家です。御手洗潔シリーズ最新作ですが、御手洗氏、京大時代のエピソードのため、昭和の香りの叙情恋愛ミステリでした。幼い頃のクリスマス、サンタクロースのエピソードは大事です。2018/09/17

chiru

95
『厳重な密室に殺人者とサンタがいた』と帯にあり、サンタのイメージが先行して、人情ものかなと予想しながら読みました。京都の錦天満宮の鳥居が突き刺ささった住居で起きた密室殺人と姿を消したサンタの謎。そもそも、鳥居が刺さる建物って??? そこからイメージできなくて謎なのに、謎解きパートも難解。御手洗探偵の頭脳ですべての謎解きが完結するのが少し残念。石岡さんにも登場してほしかったなぁ…。でも密室の仕掛けは面白そうで、実験してみたくなりました。近々京都へ行くので、鳥居の刺さる珍しい建物を見てみたいです。 ★3.52019/05/30

やっちゃん

88
島田荘司としてはいつもの神話じみた話とは違いスケールが小さい、けどこれくらいの身近なミステリが昭和も相まってすごくいい。プロットとしては短編を薄めた感はあるがその分人情味で溢れている。アパッチの雄叫びの仕組みがよく理解できました。2023/08/17

中原れい

82
私は、自分のせいじゃないのに子供が不幸な話に弱いです。だから今すごく泣いてます…もとへ。ホラーな場面からサトル青年とヤングミタライがヒロインをめぐる謎に出会うちょっと昔の京都。それだけで魅力的なのに真ん中にしっかりと社会やダメ人間についての島田節を挟みつつ逆転のラストが嬉しい!手記状の「本当はこうです話」がそれに終わらず、「だからこうなったよ」ってわかってから、涙が止まりませんでした。読後感爽やかで名作と思います。サンタクロースを信じてるミタライの言ふるっててさすがwたまに出てくる料理名もそそりました。2020/03/18

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