出版社内容情報
小説のような実話。壮絶だけど明るい介護。
その日がいつかくることはわかっていた。著者63歳の秋。歌人の93歳父が入院したのだ。88歳認知症の母には介護が必要だ。母は自分が息子であることもわからないが、ついに妻子を残し帰郷することを決意する。
その後も入退院を繰り返す両親。男ひとりの孤独な介護は続く。疲れを紛らわせるための酒が進むのも、むべなるかな。2年後90歳の母を看取るが、父の介護は終わらない。
父と弟は歌人、著者自身も元文芸誌編集長で現役編集者と文芸家族だからこそ、介護生活もどこか味がある。著者自身が交通事故に遭って入院するなど、度重なる絶体絶命のピンチは壮絶だが、それを感じさせない飄々とした筆致が冴える。
内容説明
定年退職した63歳の私は、93歳と88歳の両親を介護するために、東京に妻子を残して単身田舎へ帰ることにした。男ひとりで奮闘した7年半の記録。壮絶だけどなぜか明るい小説のような実録。
目次
第1章 母を看取る(全身ボロボロの父;母、ひょうきんな認知症;介護ストレスで酒に溺れる;父への手紙 ほか)
第2章 父を看取る(鼻歌をうたう父;父の経歴;父との確執とストレス;介護か同居生活か ほか)
著者等紹介
大島一洋[オオシマイチヨウ]
1943年岐阜県中津川市生まれ。早稲田大学第一文学部美術専修科卒。大和書房を経て、平凡出版(現マガジンハウス)に中途入社。「週刊平凡」「平凡パンチ」「ダカーポ」「鳩よ!」などの雑誌および書籍編集にたずさわり、2004年定年退職。現在はフリー編集者&ライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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