出版社内容情報
印象に残らない人。それが彼女の第一印象だった。街ですれ違ってもわからない、すぐに忘れてしまうような人。
ふくよかで全体的に丸みを帯びた感じは猫のようで、異性にもてそうな感じはする。
葛原は、学部長付きの秘書としてやってきた。
朽木を中心に回っていた穏やかな日々が変わり始める。
「いいなあ」と葛原がねっとりとした口調で言う。
チェシャ猫のような笑みを浮かべて。
そのたびに朽木の大事にしていたものは、ひとつずつ奪われていく。(表題作「グリーンモンスター」)
表題作をはじめ、日常に潜む「魔」を描く連作短編集。
妖異譚とはまた違う、篠原美季の「恐怖」をどうぞ。
(収録作品)
十三号室
追い越し禁止
グリーンモンスター
【目次】



