出版社内容情報
2012年、東京の片隅。
トラブル続きの新人・みいちゃんは、失敗を繰り返しながらも、少しずつキャバクラの仕事に馴染んでいった。
空回りしながらも笑顔を絶やさない姿を見て、みいちゃんを指名する客も増え始める。
ぎこちないながらも、夜の街での居場所を見つけつつあった、ある日――――全身傷だらけのみいちゃんが、店に現れた。
その姿に驚いた山田さんは、看護のため、みいちゃんの自宅を訪れる。
そこで語られたのは、みいちゃんがまだ子どもだった頃の、誰にも話さなかった思い出だった――――。
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
RoughMagician
6
中学校時代の話は特に強烈で酷かった。というか教師もヤってる内の一人だったりで、どうしようもない奴が多い事に、ぎゃおぉぉんとなりそうになった。みいちゃん目線では美化されていた彼氏が、実際は見た目も中身もアレだったのがグロかった。巻末の、みいちゃんを唆したツインテの独白は、理解するまで少し時間が掛かった。2025/07/18
aof
3
この漫画はいつ読んでも苦しい。みいちゃんが可愛すぎて、でも可愛いからこうなるのかとかも思ったり。 この搾取される構造は、どこが変わらないといけないんだろうと思ったり。教育?労働組合?(夜職に労働組合ないよなぁ) 今の時代は障害に対する器が増えてきたけど、器がありすぎて、なんていうか自動でスムーズに生き方が健常者と分けられていく気もする。ごちゃ混ぜで、でも搾取されなくて、みんなで一緒に働いて、生きていくみたいな社会って桃源郷なのかなぁ。2025/07/12
なーちゃま
2
DV彼氏が本格合流してどんどんしんどくなっていく。2025/07/10
たかし
2
みいちゃんの過去編が終了。人間関係をうまく構築できないがゆえ、安易に性的関係を持つという現象があるとは知っていたが、漫画で説明されると強烈だなぁ…。一方でこの物語の語り手で、常識人的なポジションだったはずの山田さんも就活を放棄するという行動に出ていて、決して常識人ではないところを見せ始めた。もうみいちゃんのエピソードはやり尽くした感があり、もう終わりは近そう。そして、巻末の「ケーキが切れない非行少年たち」の著者との対談は良かった。2025/06/28
わーぷ
2
今回もしんどい。バッドエンドが確定してるから 何ら希望を見出だせず、ただただしんどいマンガは久しぶりな気がする。それでも続きが気になるのは、マンガの作りが上手いってことなのかな。身内に対しては暴君に振る舞うけど、外部の人には縮こまっちゃうタイプの男って、自分に従順なターゲットを見抜く嗅覚だけは異常に発達してるんですよね。 2025/06/27