出版社内容情報
謎を解かなければ。
私は作家なのだから。
人気作家・二階堂紡季には、誰にも言えない秘密があった。
露呈すれば、すべてを失う。
しかし、その秘密と引き換えにしても、
書かねばならない物語に出会ってしまい――。
デビュー作『法廷遊戯』が映画化で話題沸騰!
注目作家が贈るリーガルミステリー。
内容説明
謎を解かなければ。私は作家なのだから―。若手人気作家・二階堂紡季には、誰にも言えない秘密があった。露呈すれば、全てを失う。しかし、その秘密と引き換えにしてでも、書かねばならない物語に出会ってしまい…。『法廷遊戯』で鮮烈デビューを飾った著者が仕掛ける、緻密かつ大胆な、驚愕のミステリー!
著者等紹介
五十嵐律人[イガラシリツト]
1990年岩手県生まれ。東北大学法学部卒業、同大学法科大学院修了。弁護士(ベリーベスト法律事務所、第一東京弁護士会)。『法廷遊戯』で第62回メフィスト賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
28
『バーニング・ダンサー』を買いに立ち寄ったY隣堂(テルミナ店)でついでに買っただけの出会いだったが楽しんで読めた。2024/09/16
よっち
26
誰にも言えない秘密を抱える人気作家・二階堂紡季。その秘密を引き換えに廃病院から転落した恋人、そして高校のいじめ被害者の転落死事件の謎を追うミステリ。事件が起きた同じ廃病院から転落したスクールロイヤーの想護は、紡季に何を伝えたかったのか。沈黙する関係者の生徒、ウイルスのように感染していくいじめ問題。生徒たちが抱えている複雑な心情が明らかになっていって、すれ違って追い詰められた先に悲劇があって、誰もが被害者にも加害者にもなりうる怖さと、それにどうやって向き合えばいいのか、その難しさを改めて痛感させられました。2024/06/13
おうつき
14
読み始めてしばらくは話がどんな風に転がっていくのか全く読めなかったが、著者らしく法律の知識を絡めた面白いサスペンスが展開されていく。ネットツールの発展は、多感な時期を過ごす子ども達には毒にもなり得るのだなとしみじみ。創作、という部分にスポットが当てられているのが良かった。2025/02/26
なみ
14
秘密を抱えた作家、二階堂紡季が直面するのは、ある学校で起きた事件の謎だった。 助けなければならない。知らなければならない。死んでしまいたい。 そんな登場人物たちの心理が入り交じり、複雑になった物語が、徐々に紐解かれていく展開が面白かったです。 事件の犯人は予想外で驚きましたが、これしかないというような真相でした。 悲しい出来事ではあったものの、ラストはすごく前向きな形で終わっていて、事件に関わった人たちがこれから幸せに生きていけるような未来になることを願わずにはいられません。2024/10/20
yupaki
6
死ぬために必要なもう一つの命。小説家である市川紡季がパートナー想護から受け取った小説のテロップには廃病院から飛び降りる少年のストーリが書かれていた。プロローグを起こし担当に送った所、実際に起きた事件の内容と酷似していることがわかった。フィクションのつもりで受け取ったテロップの真相を想護に訊ねようとするが連絡が取れない。そして、想護が小説に登場する廃病院から飛び降りたと伝えられる。【感想】醜悪なアプリがあったもんだ。いじめをなくすには学校のシステムやメンタルケアなんかよりまずこのアプリの廃止が第一であろう。2025/03/02
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