講談社文庫<br> 星に仄めかされて

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講談社文庫
星に仄めかされて

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  • サイズ 文庫判/ページ数 352p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065318003
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

世界文学の旗手が紡ぎだす
国境を越えた物語(サーガ)の新展開!

失われた国の言葉を探して
地球を旅する仲間が出会ったものは――?

【本書の登場人物たち】

Hiruko ヨーロッパ留学中に「母国の島国」が消滅してしまった女性。同じ母語を話す人間を探して世界を旅する。
クヌート デンマークに住む言語学者の卵。Hirukoと出会い、彼女の旅に同行する。
アカッシュ ドイツに留学中のインド人男性。女性として生きるため、赤いサリーを身にまとう。
ナヌーク グリーンランド出身のエスキモー。語学の才能豊かで、日本人を演じていた。
ノラ 博物館に勤めるドイツ人女性。行き倒れていたナヌークを救う。
Susanoo 福井で生まれた日本人。ある時から歳を取らなくなり、言葉を喪失する病気になった……?

Hirukoがつくり出した独自の言語、〈パンスカ〉が見知らぬ人々を結びつける。
分断を超えた希望を描く、全米図書賞作家の新たな代表作。

文庫解説 岩川ありさ

内容説明

留学中に消えてしまった島国の母語を探して、仲間と旅に出たHiruko。ようやく見つけたSusanooは失語状態に陥っていた。入院するコペンハーゲンの病院に仲間たちはそれぞれのルートで再集結する。そこで出会ったものとは?世界文学の旗手が、分断を越えた世界の希望を描く、長編三部作の第二弾。

著者等紹介

多和田葉子[タワダヨウコ]
小説家、詩人。1960年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。ハンブルク大学大学院修士課程修了。チューリッヒ大学博士課程修了。’82年よりドイツに在住し、日本語とドイツ語で作品を手がける。’91年『かかとを失くして』で群像新人文学賞、’93年『犬婿入り』で芥川賞、2000年『ヒナギクのお茶の場合』で泉鏡花文学賞、’02年『球形時間』でBunkamuraドゥマゴ文学賞、’03年『容疑者の夜行列車』で伊藤整文学賞、谷崎潤一郎賞、’05年にゲーテ・メダル、’11年『尼僧とキューピッドの弓』で紫式部文学賞、『雪の練習生』で野間文芸賞、’13年『雲をつかむ話』で読売文学賞、芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。’16年にドイツのクライスト賞を日本人で初めて受賞し、’18年『献灯使』で全米図書賞(翻訳文学部門)、’20年朝日賞など受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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mayu

49
「地球にちりばめられて」続編。Susanooの言葉を取り戻すため、クヌートの知人医師のいるコペンハーゲンへ。一旦は集まった仲間たちがまた別れ、それぞれの方法で、それぞれの想いを紡ぎながらコペンハーゲンを目指す。治療によってか、ムンンの純粋さによってかSusanooは言葉を話し出すけれど、相手の心の底を抉り出すような、思ってもみなかった息苦しい展開。それでも、最後には、国も言葉も越えて、みんなで手を取り合って同じ踊りを踊ることができて新たな繋がりを感じられた。いよいよ船に乗り、失われたはずの国を探す旅へ。2025/05/03

piro

38
3部作の2作目。言葉が重要なキーとなる一作。言葉を発しないsusanooが滞在するコペンハーゲンの病院に集まってくる面々。其々の登場人物視点で語られる各章で彼らの背景が少しずつ明らかになると共に、関わる人々への微妙な思いも綴られます。ただこの物語がどこへ向かっていくのかは読み終えても想像が付かない。そしてhirukoの発する言葉がロボットの様で、彼女の背景や感情が全くと言ってよい程掴めない所にモヤモヤとした思いが残ります。言葉遊びではぐらかされている様。この点、3作目で明らかになるのか気になる所。2024/09/08

niisun

33
3部作1作目『地球にちりばめられて』では多言語飛び交う会話劇を楽しめましたが、2作目の本作は少し趣が異なりました。会話劇ではありましが、言語の話は薄まり、登場人物たちのアイデンティティに焦点が当てられているように感じました。新たに登場したムンンとヴィタは、病院の地下で何らかの支援を得て住み込みで働く存在。ピュアで不可侵な存在として描かれている。ヴィタはヴィータ(生命、人生)、ムンンはムーン(月、優しさ)の象徴だろうか。彼らこそが、世俗にまみれた登場人物たちに進むべき道を示す水先案内人の様に感じられた。2023/09/27

マカロニ マカロン

20
個人の感想です:B。audible。『地球にちりばめられて』の続編で前作の人物の絡みはそのままで、今作冒頭と結末はムンンの語り、病院の清掃員をやっている仲間ヴィタと話す「らりらり語」がちょっと静岡の「だら」とか「ら」に似ていてカワイイ。失語症?のSusanooが入院しているコペンの病院にヒッチハイクやバイクの後ろに乗って集まる長距離夜行も、地図をたどって聞いていると自分も旅行している気分。時折登場する日本の神話や童歌などの話はホッとする部分。いよいよ船に乗って、失われた国(日本)を探す旅に出るらしい2025/04/25

プロミネンス

19
言語をめぐる三部作の第二弾。1弾よりも面白かった。特に後半の心理戦は夢中でした。。そして相変わらず、絶妙なキャラクター性がとても心地良い。3弾はついに失われた国日本への旅。好みなので3部作とは言わずにずっと続いて欲しい。2024/01/25

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