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出版社内容情報
山口 幸三郎[ヤマグチ コウザブロウ]
著・文・その他
内容説明
保育士の陽子は、旅人と灯衣親子の世話を焼くため、相変わらず『探し物探偵事務所』に通う日々を送っている。ある日、陽子は夏休みを利用して大学時代の友人・牟加田の地元に出かけることになる。旅の最中、陽子は牟加田から恋人を演じてほしいと頼まれる。その頃、旅人は熱で寝込んでいて―。少年時代の思い出輝く『夏の日』ほか、全5編を収録。音、匂い、味、感触、温度、重さ、痛み―。目に見えないモノを“視る”力を持った探偵・日暮旅人の物語は続く。
著者等紹介
山口幸三郎[ヤマグチコウザブロウ]
福岡県在住。2008年に第15回電撃小説大賞“選考委員奨励賞”を受賞。翌年、受賞作「神のまにまに!」でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
風里
83
ファーストシーズン(?)の補足的な短編とセカンドシーズンらしい短編と。 旅人がだんだん人間らしくなっていくのが嬉しい様な淋しい様な。 サブキャラがメインにきても興味が失われず、なおかつ気持ちがほっこりする様なところは流石。2013/06/15
ぽぽ♪
78
うっかり図書館の予約を重複させてしまい、笑い物読んでから随分経ってるので、ラストの人物はあの人だったのか、イマイチ自信ないです…。「六月の花嫁」と「犬の散歩道」は、ほんわか温かい話でした。「愛しの麗羅」はユキジの素直じゃない不器用な所が、らしくて良いです。「花の名前」はゾゾッとする話でした。ブラック旅人全開。「夏の日」、颯爽と現れるシーンに、思わずニンマリでした。2014/09/04
itoko♪
77
本編は終わってしまったけれどセカンドシーズンに突入し、まだ続いていくのが嬉しい。今回の短編は、登場人物たちの思い出の引き出しをそっと開けてくれる旅人に、ホロリとさせられる優しいストーリー。かと思いきや、ラストに忍び寄る不穏な影が…私好みの展開。まんまと次作へと釣られてしまうのだった。2017/03/01
papako
62
一部が終わって、次のシリーズにつながる間の巻。レイラの話や増子と旅人の出会いの話など隙間を埋めてくれる。そして、またまた不穏なラスト。。。どうなる?2019/01/31
さばかん
62
優しくて温かくて寂しくて厳しくて哀しい短編が五つ。「六月の花嫁」みたいな話は大好きです。牟加田君は、良い人ですね。幸せになって欲しいです。2012/08/28