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内容説明
しょうがい児の母親としての、ふだん着の、等身大の想いを、もっと語ろうよ、もっと聞いてもらおうよ。しょうがいをもっていても、その子らしくのびやかに暮らせるように。そのためには、母親も、その人らしくのびやかに暮らせるような、そんな社会であってほしい…そんな想いを、私たち自身のことばで語ってみたかったのです。
目次
生きてゆくっていうことは
アンケート調査 しょうがい児と家族―お母さんたちに聞きました
ぽれぽれママたちのおしゃべりタイム Part1―ここまで、言っていいのかしら
ぽれぽれママたちからの伝言(こだわりを溶かしてくれたのは息子;のんびり、ゆっくり、かめさんのように;幸せの価値観がグルッと;うちのなぁーちゃん ほか)
ぽれぽれママたちのおしゃべりタイム Part2―言ってしまった、どうしよう
たいして強くもない、たいして弱くもない「私」からの手紙
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
16
障害児をもったお母さん方のパワーと度胸と根性に満ち溢れた書籍です。職業柄、この手の母親の半端ないストレスも承知しているだけに、その辺も踏まえながら理解しました。それにしても、やっぱりお母さんは素晴らしいですね。2019/12/24
shizu
4
障害児の子育てとはどんな日常なのか。家族は何につまづき何を気をつけ、どんな楽しさを共有するのか、を知りたくて読んだ。古い本だったから表現がずれているけど、少しだけわかったと思う。この本を書いた女性陣は今活躍しているのかな?と名前を検索したら今現在大活躍されていてびっくりした。2014/04/14
puwapuwa
3
読みやすくて面白い。お父さんにもインタビューしているところがいいなぁと思ったけど、ただまあ20年も前の本なので時代的に仕方ないのだけど、父親の「家事は一切妻任せ」的な発言はどうしても嫌な気分になってしまった。それを父親は「しょうがい児をもったからこそ認識させられる」と言うけど、うーん…そうだろうか…とどうしても。その他母子一体視や教育についても、普通の子どもの子育て問題とそうそう変わりがないように思う。だからやっぱりしょうがい児・健常児に明確な区別をつけるのはおかしいのだろうなぁ。現代の事情も知りたい。2015/03/22
むっちょむ
3
等身大のお母さん達を感じることができた本。 登場しているお母さんが若い頃、ボランティアで行っていた知的障害施設の長の「排泄だけは周りの人の都合で自立させられちゃう」の言葉にすべてが現れてる気がした。障害を持った人だけが社会に適応できるように矯正されてしまうのか、社会が障害者に適応するか、、この問題に母達はいつも自問自答している。どちらが正解かなんて私には分からないけど、この本にある「人間ってかかわりの豊かさじゃないか」にはほんとに心から共感。その豊かさを、お互いがあたえあえる世の中になると良いなと思った2013/06/25
ミュンヘン
3
割と前向き、だが戸惑いも無力感もある母親の本音が対談方式で書かれており、リアルを感じた。「しょうがい児は社会的な弱者だといわれるが、だからこそある意味で強烈なメッセージをもった存在かもしれない」「子供に背中を押されている気がする」という言葉に力を感じ、2歳児ほどの知能しかなくても「人に迷惑を掛けちゃいけない」から「排泄の訓練だけは自立している、させられている」事実に暗然となり…。言葉の遅れていた子が「やっと言葉を覚え始めたときは、口からダイヤモンドがこぼれるみたいだった」という言葉に涙が出た。2012/10/01