出版社内容情報
平和な日常が突然歪み、不条理に崩れ去っていく恐怖。巨匠・永井豪の原点ともいえる傑作ホラー・アンソロジー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
rkondo_001
5
画の力とエンタメ感、怪奇表現の重く生々しい描写に、これが偉大なレジェンド作家かという圧倒的力量を感じます。ただ、正直男性キャラのノリがキッツい…バイト先に来る厄介な高齢セクハラ客をそのまま若者に変えたような、悪い意味で「しょ、昭和だなあ……」という雰囲気がかなり。特にその意味で全方面一番“酷い”のは最後の収録作だったのですが、巻末初出年みたら僕より若かったので「平成!!??」という顔をしました。しかし、それすら読ませてしまうのは解説にもある通りの天才故のノンブレーキな熱量が成せる技なのでしょうか…?2022/08/22
シェリー
0
ホラー短編集。RED STRINGSと吸血温泉へようこそ以外は既読。2015/09/17
いもこ
0
「ススムちゃん大ショック」「くずれる」「鬼ごっこ」など永井豪が描く本格ホラー。
ジャッカル佐崎
0
タイトルは説明不要の名作「ススムちゃん大ショック」より。子供目線の恐怖を描いたもの(「鬼ごっこ」「白い世界の怪物」)、思春期の肥大したあやうい自我を描いたもの(「DON!」「蟲」)に加え、SF風味の強い「くずれる」、筒井康隆原作の「アフリカの血」、ラブコメと下ネタと怪奇を雑に組み合わせた「RED STRINGS」と、全体的に「かつての悪ガキだった読者へ」という雰囲気が漂うセレクト。トリを飾る「吸血温泉にようこそ」は脱力モノの大バカ話で、こういうのも含めて永井豪100%という感じの1冊。2022/07/24