出版社内容情報
「不完全性定理」を発表し、アリストテレス以来最も偉大な論理学者といわれるクルト・ゲーデル(1906-78)とは、いったい何者か。ゲーデル文書(プリンストン大学図書館に遺贈された大量の草稿類)に長年取り組んできた著者が、草稿、書簡類、メモや断片その他を既刊の著作や伝記的事実と関連・照合させながらゲーデルの生涯と作品と思想を追い、20世紀という時代と思想を生きた天才の真実に迫る。
内容説明
自身は公にすることのなかった「ゲーデル文書」解読を軸に、アリストテレス以来最も偉大な論理学者といわれる20世紀の一人の天才の思考と心の真相に迫る。
目次
第1部 ゲーデルの“狂気”(“狂気”の論理学者;ゲーデル文書 ほか)
第2部 非物質的対象の実在性(松果眼;プラトニズム ほか)
第3部 不完全性(不完全性と催眠;ウィーンのカフェ ほか)
第4部 ポストの事例―短い余論(もう一人の“狂気”の論理学者;星 ほか)
第5部 形而上学の基本原理(論理学者たちの“狂気”;ゲーデルのいだく怖れ―小さな物体と分身 ほか)
著者等紹介
カスー=ノゲス,ピエール[カスーノゲス,ピエール] [Cassou‐Nogu`es,Pierre]
1971年生まれ。パリ第8大学哲学教授。フランスの数学者カヴァイエス研究から出発したが、意想外の、時に奇怪な設定の、一人称で語られるフィクションによって哲学的・科学思想史的考察を展開していくという独自のスタイルを確立していき、多数の著作を発表している
新谷昌宏[シンタニマサヒロ]
1951年生まれ。東京医科歯科大学医学部卒業。東京都立広尾病院部長、東京都立松沢病院副院長などを歴任。神経医学・精神病理学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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