角川文庫<br> 雁渡り―照降町自身番書役日誌

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角川文庫
雁渡り―照降町自身番書役日誌

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  • サイズ 文庫判/ページ数 316p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041013922
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

日本橋は照降町で自身番書役を務める喜三次が、理由あって武家を捨て町人として生きることを心に決めてから3年。下町に生きる庶民の人情や機微、暮らし向きを端正な筆致で描く、胸にしみる人情時代小説!

内容説明

武家に生まれた生田三喜之輔は、理由あって名を捨て刀を捨て、心に拭いきれない深い疵を負って故郷の西国を出た。行き着いた先は日本橋北内神田の通称・照降町。町人の喜三次として生きる決心をした彼は、ここで自身番書役を務めながら、江戸の町に根を下ろす。身を寄せ合いながら家族のように助け合う、鉄火肌で情の深い照降町の人々。市井に生きる人間の喜怒哀楽を情感豊かに謳いあげる、傑作人情時代小説シリーズ第一弾!

著者等紹介

今井絵美子[イマイエミコ]
1945年広島県生まれ。成城大学文芸学部卒業後、画廊経営、テレビプロデューサーを経て、執筆活動に入る。2003年「小日向源伍の終わらない夏」で第10回九州さが大衆文学賞大賞・笹沢左保賞受賞。時代小説を精力的に発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はにこ

33
猫字屋シリーズより先に読もうと手をつけたシリーズ。照降町の書役、喜三次が武士を捨てた経緯や、嘉平が死んだ事件のことが詳しく分かって良かった。喜三次が一応主人公のようだが、猫字屋のおたみや、木戸番女房など魅力的なキャラクターがいっぱい。次が楽しみ。2021/06/15

桜父

14
初めて読む作家さんでした。理由あって武士と名を捨てた「生田三喜之輔」は「喜三次」として照降町で自身番書役を務めている。市井の人々の喜怒哀楽を通して喜三次が成長をしていくよう見守りたいと思います。魚竹の娘おゆきとの恋も楽しみですね。文章に時々「江戸言葉」が使われているのには慣れなきゃいけませんが、続きが楽しみです。2015/09/20

森の猫

12
照降町の人情溢れる物語の第1巻。 おむすびをこさえたよ、なんて声掛けが温かい。先に、猫字屋を読んでしまったけど、登場人物がよくわかって、繋がりました。廻り髪結いをしながら、定廻り同心の佐伯さまの御用を勤める佐吉に、伊佐さんの面影を見るので、注目です。いっち、贔屓にします。2015/08/24

RED FOX

10
「かへり梅雨は長く続かねえ。どうやらこの雷は梅雨明けの前触れだな」母の悲劇に声が出なくなった幼女、誰も治せないが…髪結床の客達の会話がTwitterみたい。2023/04/02

そら

10
事情があって武士から町人になった書役さんを中心に江戸の照降町でおこる事件をまとめたもの。ほのぼのというよりちょっと物悲しいお話が多かったです。2022/11/09

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