中公新書<br> イラン現代史―イスラーム革命から核問題、対イスラエル戦争まで

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中公新書
イラン現代史―イスラーム革命から核問題、対イスラエル戦争まで

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  • サイズ 新書判/ページ数 288p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121028822
  • NDC分類 226.3
  • Cコード C1222

出版社内容情報

1979年のイラン革命で建国されたイラン・イスラーム共和国。
シーア派の理論に基づく体制を敷き、中東でも反アメリカ、反イスラエルの急先鋒として存在感を示す。
国際的に孤立しようとも核開発を進め独自路線を行く国と見られがちだが、ここに至るには複雑な対外関係と歴史があった。

本書は革命以後のイランの軌跡を政治・経済・社会・宗教の側面から迫る。
混迷を極める中東情勢の中、イランはどこへ向かうのか。


【目次】

内容説明

1979年にホメイニー師を中心とした革命で発足したイラン・イスラーム共和国。シーア派の理論に基づいた体制を敷き、中東でも反アメリカ、反イスラエルの急先鋒として存在感を示す。国際的に孤立しようとも核開発を進めて独自の道を歩むが、ここに至るには東西冷戦や中東での覇権争いなど複雑な歴史があった。本書は革命以後の軌跡を政治・経済・社会の側面から迫る。混迷する国際情勢の中、イランはどこへ向かうのか。

目次

序章 近代国家建設と東西冷戦構造
第1章 ホメイニー体制と革命勢力の角逐
第2章 イラン・イラク戦争とイスラーム共和体制
第3章 ハーメネイー体制と政治的自由
第4章 新保守派の台頭と「緑の運動」
第5章 防衛戦略と核問題
終章 暗雲垂れ込めるイスラーム共和体制の未来

著者等紹介

黒田賢治[クロダケンジ]
1982年奈良県生まれ。2005年北海道大学文学部卒業。11年京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科修了。博士(地域研究)。17年国立民族学博物館特任助教、22年同博物館助教、25年より同博物館グローバル現象研究部准教授。専門は中東地域研究、文化人類学、イスラーム研究。著書『戦争の記憶と国家―帰還兵が見た殉教と忘却の現代イラン』(2021年、世界思想社、国際宗教研究所賞奨励賞受賞)、ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

70
主にイラン革命からあとの歴史を、その政治制度の解説や選挙の展開を含め丁寧に記述している。イラン革命後のイラクとの戦争、そしてハメネイ体制の初期の自由化政策とそれに対する反動、アメリカとイラクの戦争後はイラクのシーア派との関係など、かなり深く知ることができた。核開発とそれに対する制裁については、北朝鮮ほど極端な動きはとらないが、核を外交カードとしていることは明らか。一方イスラエルやアメリカとの軍事紛争については、本格的な戦争を避けつつ体面を保とうとする姿勢が見える。政府から独立した革命防衛軍の存在が大きい。2025/12/10

田沼とのも

22
遠くて遠い国、イラン。イスラム革命は私の生まれる前後の話。ヒジャーブが強制されるこの国で、女性がミニスカートを履いて街を歩いていた時代があったとは想像がつかない。イスラム法学者が最高指導者として絶対の権威と権力を握る一方で、大統領選挙はどうやらわりと民主的に実施されている雰囲気もある(立候補制限はあるものの)。西洋近代の価値観や正義とは異なる社会の理想があり得る、と主張するペルシアの悠久の歴史もわかる気がする。原理派、改革派、革命防衛隊、法学者、錯綜する現代イランの政財界アクターを総ざらいできる一冊。2026/01/26

ジュンジュン

12
79年のイスラーム革命から直近のイスラエルとの戦闘まで。予備知識としては「シーア派による厳格なイスラーム国家」というイメージしか持ち合わせていなかった。20世紀に起きた幾多の革命とは一線を画すオンリーワンな現象かと思えたがどうも違う。ムスリム女性が被るヒジャーブのように宗教のベールが覆っていても中身は同じ。社会体制やイデオロギーの転換を目指した変革、one of themの一つと言えそうだ。2025/12/24

nishiyan

10
1979年にホメイニー師を中心とした革命で発足したイラン・イスラム共和国の成立から今後にまで言及した新書。最高指導者が存在感を見せつつも成立当初から保守派と改革派が対立する流れは興味深かった。両派が政権交代をするたびに革命防衛隊は力を付け、軍産複合体化していくのには驚かされた。国民の中でのイスラームへの帰依の濃淡が、ハマスへの支援に隠された狙いも含めたイランの国家体制が本音と建前で成り立っているように感じられたのも気になった。建前を重視するあまりに優秀な人材を流出させ続けるなどかなり先は暗いように感じた。2026/01/16

ソーシャ

7
政治体制を中心に革命後のイラン現代史をわかりやすく解説した一冊。パフラヴィー朝の前史から始まり、ペゼシュキアン大統領就任まで扱われています。読むとイラン政府側の考えや立場がよく理解できる一方で、パレスチナ問題をはじめとする中東情勢全体の流れや欧米側の考え方は必要な範囲で触れられる程度なので他の本も読む必要がありそうです。もっとも、高校世界史と現代の世界情勢をリンクさせる一冊には違いありません。2026/01/22

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