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多様な働き方のなかで派遣労働をどう位置づけるか『派遣労働という働き方』(島貫智行 著)【書評専門誌 「週刊読書人ウェブ」】

【内容説明より】制度改正等にも促される形で増加傾向にある派遣労働者は,分離した指揮命令関係と雇用関係のもと,いかなる困難に直面し,それをどう乗り越えようとしているか。質的調査で当事者視点に迫りつつ,「仕事の質」概念によって,その多様な側面を総合的に検討する…

       

書評  2017.09.28 

言葉の重力と読み手自身の質量を通じてしか得られないもの『十代に共感するやつはみんな嘘つき』(最果タヒ 著)【書評専門誌 「週刊読書人ウェブ」】

【内容説明より】感情はサブカル。現象はエンタメ。つまり、愛はサブカルで、セックスはエンタメ。私は生きているけれど、女子高生であることのほうが意味があって、自殺したどっかの同い年がニュースで流れて、ちょっと羨ましい...。【評者】倉本 さおり(ライター…

       

書評  2017.09.14 

大人のための植物図鑑 植物の蟲惑に迫る著者の想像の翼『官能植物』(木谷美咲 著)【書評専門誌 「週刊読書人ウェブ」】

【内容説明より】各地の神話や伝説の中から、古今の植物学・博物学・心理学などの蓄積の中から、「植物に性を見るまなざし」を探り出す。植物の姿形や生態に対する精緻な観察を通して、深い思索と奔放なイマジネーションを繰り広げる―。暗がりに放り込まれていた「官能」が、…

       

書評  2017.09.07 

素直なまでのリアリティ 書店で重要なのは本とそれを買う客 NR出版会編『書店員の仕事』【書評専門誌 「週刊読書人ウェブ」】

【内容説明より】書店とはどういう空間なのか。書店員とはどういう仕事なのか―。真摯に本に向き合い、読者に向き合い続ける59人の店頭からの声。【評者】柴野 京子(上智大学准教授・出版流通論) 全国の書店員五十九名が、自らの仕事について語った文章とイン…

       

書評  2017.08.10 

七〇年代の『明星』は「男女共学」 アイドルはファンと地続きの場所にいた『「アイドル」のメディア史 『明星』とヤングの70年代』(田島 悠来 著)【書評専門誌 「週刊読書人ウェブ」】

【内容説明より】「新御三家」や「花の中三トリオ」などが誌面を飾るグラビアページや、ポスト団塊の世代のヤングたちが活発に議論をかわす読者ページの分析から、アイドル文化装置としての『明星』を解き明かす。【評者】難波 功士(関西学院大学社会学部教授・広告論…

       

書評  2017.07.28 

デザインの謎を探る冒険の書 古今東西の人類の歴史が縦横無尽に『デザインってなんだろ?』(松田 行正 著)【書評専門誌 「週刊読書人ウェブ」】

【内容説明より】ブックデザインの世界を颯爽と駆け抜けてきた著者が、長年の経験と博覧強記の知識を駆使して、デザインや美的感覚が、そもそもどのように形成されていったか、歴史の糸をときほぐしつつ解説する渾身のデザイン論。混迷する文化状況を俯瞰し、その行く末を占う…

       

書評  2017.06.13 

読者は「私」であり「あなた」 仕事を楽しみ、工夫することが文化の始まり『社史の図書館と司書の物語―神奈川県立川崎図書館社史室の5年史』(高田高史 著)【書評専門誌 「週刊読書人ウェブ」】

社史の図書館と司書の物語―神奈川県立川崎図書館社史室の5年史 柏書房 2017/02 出版 ISBN : 9784760147816 価格:¥2,052(本体¥1,900) 【内容説明より】日本有数の社史(企…

       

書評  2017.06.01 

壮大なスケールの本 家父長制の起源を「魔女狩り」に見出す『キャリバンと魔女』(シルヴィア・フェデリーチ 著)【書評専門誌 「週刊読書人ウェブ」】

【内容説明より】かつて魔女狩りによって迫害・処刑された女性たちとその身体こそ、〈資本主義〉が恐れ、強制的に統治しなければならなかった存在であり、シェイクスピア『嵐(テンペスト)』に登場するキャリバンこそ、資本主義が生んだ植民地支配への象徴的な抵抗者だった.…

       

書評  2017.05.11 

古い問題はみな新しい 150年以上前、日本の本はどのように作られ、流通していたか『出版と流通』(永江 朗 著)【書評専門誌 「週刊読書人ウェブ」】

【内容説明より】利を求めて、教えを正し弘めるために、組織と支配を固めるために、国民を創り出す教育をめざして、本屋が、教団が、本所が、学派が、国家が、刷るばかりでなく写して、売るだけでなく貸して、本を弘める。そこにどんな仕組みが、どんな変化が、どんな規模が働…

       

書評  2017.05.02 まなび 社会 週刊読書人

人気アニメを読み解く高密度の「教養書」『教養としての10年代アニメ』(町口 哲生 著)【書評専門誌 「週刊読書人ウェブ」】

【内容説明より】2010年代を象徴する7作品を教養で読む!教養という概念は「人格は形成されるもの」という考えと結びついている。人格を形成する役割はかつて哲学や純文学が担ってきたが、ゼロ年代になると若者に対するポップカルチャーの影響は無視できないものとなった…

       

書評  2017.04.21 まなび 社会 書評 週刊読書人

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