文春文庫<br> 陰陽師 天鼓ノ巻

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文春文庫
陰陽師 天鼓ノ巻

  • 著者名:夢枕獏
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 文藝春秋(2013/08発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167528249
  • NDC分類:913.6

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内容説明

500万部突破の、超人気シリーズ最新作!
京の都で起こる妖しい事件に、陰陽師・安倍晴明と横笛の名手・源博雅が挑む

盲目の琵琶法師、蝉丸は美しくも怖ろしい女に取り憑かれていた。空ざまに逆立つ髪、睨むよう見つめる眼──その異様なる気配を感じながらも、蝉丸は敢えて女を落とさずにいるというのだが……。妖女の正体とは? 蝉丸の哀しい過去が、今明かされる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

189
陰陽師シリーズ30周年記念完読プロジェクト https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11399200?sort=book_count&order=desc 今回は、第十四巻です。「天鼓の巻」と言うよりも「童子の巻」という感じでした。オススメは『瓶博士』&『器』です。続いて第十五巻、「陰陽師 醍醐ノ巻」へ「ゆくか」「ゆこう」「ゆこう」 https://books.bunshun.jp/sp/onmyoji2019/05/24

KAZOO

134
この作品には8つの話があり、表紙だけ見るとかなり怖そうですが、恐ろしいという感じよりもなにか音楽を楽しんだり自然をめでたりするのが多く心が和まされます。今回は珍しく道満が出てきませんでした。2017/10/02

うりぼう

58
あとがきが、すっかりつぶやきに変わる。俳句と詩、その時の想いをただ綴っており、獏さん、独特の語り口で、並べてあるだけ。陰陽師と何の脈絡もないが、わがかなしみが、一輪の梅ほどだと。そこから生まれた作品もその程度の哀しみを湛えている。でも、一輪の梅の豊かさを持ち、その広がりは冬の冴えた空気の中に沁んとあり、強さを持つ。蝉丸の草凪を想う強さであり、霹靂神の天鼓であり、康子の哀しみである。素直な心を持つ博正は、その存在自体がトリックスターであり、晴明にとって心の平安であり、獏さんにとって憧れの存在。親父節である。2012/07/17

アイゼナハ@灯れ松明の火

52
『ゆくか』『ゆこう』『ゆこう』―このやり取りだけでいつだって晴明と博雅の世界に連れて行ってもらえる至福の時間。今回もガッツリ堪能させていただきました。今回は蝉丸法師にスポットの当たる短篇が幾つかあって『逆髪の女(ひと)』も哀しくて素敵なんだけれども、個人的には断然『霹靂神(はたたがみ)』が好みかな。なんかもう、晴明この果報者!!って感じが何とも言えず…好きだなぁ。いつまでも終わってほしくないシリーズの一つです。2012/07/18

るぴん

45
シリーズ10作目。人という器は、あまりに多くの悲しみに満たされると、心を亡くしてしまうもの。深い悲しみに溺れてしまった人間を描いた「器」、怒りをたたえた逆髪の女に取り憑かれながら、払おうとはしない蝉丸の真意「逆髪の女」の2編が、切なく哀しく心に響く。/「おまえがたよられたということは、この晴明がたよられたということと同じぞ、博雅」まるで2人は一心同体のような台詞(*´艸`)♪2020/05/13

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