文春文庫<br> 陰陽師 龍笛ノ巻

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文春文庫
陰陽師 龍笛ノ巻

  • 著者名:夢枕獏
  • 価格 ¥690(本体¥628)
  • 文藝春秋(2015/03発売)
  • 映画『陰陽師0』4/19公開記念 ポイント30倍フェア(~5/2)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167528133

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内容説明

大人気、陰陽師シリーズ第6弾は、粒ぞろい5篇。橘実之の娘、露子姫はことのほか虫が好き。男の童が見つけてきた、真っ黒で赤い斑点がある珍しい虫を可愛がっていたところ、この虫が異様な成長を遂げて……「むしめづる姫」。安倍晴明の師匠、賀茂忠行の息子・保憲が厄介な頼みごとにやってきた……「首」。できものの中から蛇が……「怪蛇」。妙なる琵琶の音色に、姿の見えないものが寄ってきて……「呼ぶ声の」。宮中につぎつぎと妖(あやし)が……「飛仙」。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

165
陰陽師シリーズ30周年記念完読プロジェクト https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11399200?sort=book_count&order=desc 今回は、第六巻です。 本巻は、「龍笛ノ巻」というよりも、「蟲ノ巻」でした。オススメは、「首」&「むしめづる姫」です。続いて第七巻「陰陽師 太極ノ巻」へ「ゆくか」「ゆこう」「ゆこう」 https://books.bunshun.jp/sp/onmyoji2019/05/09

HIRO1970

165
⭐️⭐️⭐️⭐️夢枕さんは5冊目。安定した面白さ、様式美が堪りません。多少マンネリ化しても構わないので是非書き続けて頂ければと思います。柱を背に膝を立てほろほろとかわらけをふくむ・・・。口もとにはわずかな微笑。行こうか、行こう。おう、おう。平安の闇と音と香りを感じたい方々には本シリーズがオススメです。野村萬斎さんの映画もまた見てみたいな。2016/08/06

KAZOO

127
順番から行くと「生成り姫」なのでしょうがこれは短篇集ではなく朝日新聞の連載ものなのであとで読むことにしてこの本の短編を楽しみました。蛇や虫が結構出てきたり、また道満、賀茂保憲、あるいはむしめづる姫などが出てきます。保憲も晴明と同じような性格で似た感じですね。「首」は長い方に入るのでしょうが食べても首から下がないので、食べたものが下に落ちていくというのも何かシュールな感じがしました。2017/09/17

えみ

62
陰陽師に持ち込まれる怪異はどれもこれもギョッとするものばかり。解決すれば、まさかと思うその正体。だけど本当にこの世にはあるのかもしれない。常識では測ることの出来ない不思議なことが…。妖物と人との距離が極めて近かった平安時代の都で起こる怪事を解決する安倍晴明と友人・源博雅の二人の活躍を描く五篇収録の短編集。バラエティーに富んだ怪奇現象も然る事ながら、今回もまた安倍晴明と源博雅の微笑ましい遣り取りにほっこり。共に庭を眺めながら蜜虫や蜜夜に酒を注いでもらい、杯を交わし会話に加わっているような近しい感覚になれる。2021/02/23

眠る山猫屋

56
再読。この頃から芦屋道満さんは気まぐれで、ちょっぴり優しいのだなぁ。むしめずる姫も登場、晴明も道満さんも一目置くこのお姫様は理知的でありながら可愛らしい。無常感に満ちていながら過ぎていく闇深き夜は、寂しげで仄かに清々しい。2020/02/12

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