内容説明
23歳の高坂あかりは、「ファミリーグリル・シリウス」の新入社員。厳しい研修を経て、いよいよ仕事が始まった。あかりは研修を受けた神保町店ではなく、駅ビルに入っている池袋店に配属。研修では「筋がいい」とほめられたものの、実際の仕事は思いがけないことの連続で、うまくこなせないし、配属先の違う同期と励まし合うものの焦りが募る。両親はともに仕事で海外におり、帰る実家もない。心も身体もすっかり疲れてしまったある日、店長のいつきに誘われ「キッチン常夜灯」に行くことに。シェフが作る美味しい料理に心をほぐされ、居心地のいい空間でおしゃべりを楽しむうち、自分の中にお客さん気分が残っていたことに気づき、気を引き締める。新入社員ならではの気づきを提案したり、自分から積極的にイベントに参加したり。脱落していく同期がいる中、あかりはいま目の前にある仕事に集中すると決め、仕事に向き合っていく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
荒川叶
49
経験を積んでいくのは大切。時には怖いし、不安にもなる。でもどんな経験も自分の成長に繋がる事には変わらない。ご褒美に来る店がある幸せ、そして常夜灯は相変わらず自分の視野を広げ心癒して、また明日を頑張る力をくれる場所。 私の住む近くにも本当に欲しいお店だと日々思う2026/06/26
みんとあめ
38
今作の主人公は、「シリウス」池袋店に配属された新入社員の高坂あかり。張り切るも、体力・気力を削られ、打ちのめされるあかりの姿に、数十年前の自分を思い出しながら読む。厳しくも温かい先輩たち、そして店長のいつきが教えてくれた「キッチン常夜灯」が、何度も挫けそうになるあかりに前進の力をくれる。美味しそうな料理とシェフと堤さんの包容力に、沢山の癒しと元気をもらう。試行錯誤し、学ぼうと努力するからこそ、良き縁を繋いでいけるのだなと感じた。おばさんもいつぞやの人!?一人じゃないと気づかせてくれる場所、大切にしたい。2026/06/25
カブ
26
楽しみにしているシリーズ。今回も心も身体も喜ぶお料理で楽しませてもらった。ファミリーレストラン「シリウス」池袋店に配属された新入社員高坂かり。自分のやる気と噛み合わない仕事にくじけそうになった時、先輩に誘われて訪れた「キッチン常夜灯」。シェフやソムリエの堤さんから元気をもらって頑張るあかり。これからも応援するよ〜。2026/07/09
ぺぎら
16
働く上で上司の一番の仕事とは何でしょうか?……後輩、部下の責任をとることです。いつきがかっこよかった!新人部下の為に頭を下げ、ミスで意気消沈してるあかりに最後まで、やりかけの仕事をキチンと遂行させ、自信を取り戻させる。仕事相手にも誠実な気持ちは伝わり、二人でサイコーのエンディングを迎える!叔母の正体wエピローグで次のヒロイン?かなってキャラクターの登場。次も期待してます。ご馳走様でした!2026/06/25
クレイン
12
このシリーズはとても楽しみにしている。 毎回素敵な料理もさることながら、仕事の向き合い方というものに気がつかさせてくれる。 ある程度の年齢にいくと当時の気持ちなど何処かに置き忘れてしまうのが往々にしてありそうだが、この本はそういう当時の気持ちというか悩みに気がつかさせてくれる。とても温かい気持ちに慣れる作品だった。 これからも楽しみではあるが、次はどこに光が当たるのだろうか。そろそろ神保坂の店舗なのかな?2026/06/28
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