内容説明
チェーンレストラン「シリウス」を運営する株式会社オオイヌに入社したかなめは、店舗でやりがいのある日々を送るも、数年後に製菓部への異動を告げられる。製菓部は製菓工場内にあり、どこか閉鎖的な部署だ。頭の固い製菓部長のもと、早く仕事を覚えて戦力になりたいと思うものの空回りする日々。偶然再会した幼なじみの柊太はカフェで楽しそうに働き、しっかり自分の夢を持っていた。異動願いを出すべきか踏ん張るべきか、30歳を前にして焦りが増していく。ある日、デザートの打ち合わせに神保町の本社を訪れたかなめは、新田つぐみと出会い、「キッチン常夜灯」を教えてもらう。シェフたちとの交流と丁寧な料理を通じて、仕事のやりがいや働く環境、そして自分自身にじっくり向き合うようになる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
116
シリーズ第3弾です。本作は製菓部を舞台にお菓子、スイーツ目白押しのお話です。アラサーの「かなめ」は飲食店が好きで入社しましたが、数年後に今現在所属の製菓部へと異動になりました。思うように仕事が進められず、人間関係にもストレスを抱えていたトキに、先輩「つぐみ」と会い『キッチン常夜灯』へと。先輩と話していくうちにまた新たなやりがいを感じ始めた「かなめ」ですが、とある出来事から事態は思わぬ方向へと。初代主人公「みもざ」もちょっと登場しますが、本作はやはり「つぐみ」の活躍が素晴らしく、所々で涙腺が緩みました。2025/07/13
Karl Heintz Schneider
112
飲食部門の店長を目指して毎日生き生きと働いていたかなめ。ある日突然、製造部門への異動を命じられる。しかも同じ時期に恋人から別れを切り出される。すっかり意気消沈していた彼女を先輩社員のつぐみが常夜灯に連れてゆくことに。シェフの城崎・ソムリエの堤の温かい人柄と美味しい料理に、かなめの心も徐々に癒されてゆく。前作では頼りなかったつぐみも、すっかり先輩の貫禄で後輩のかなめをどん底から引っ張り上げる。みもざからつぐみへ、つぐみからかなめへ。次は恐らく、かなめが迷える子羊を導くことになるだろう。2025/03/12
シナモン
112
シリーズ3作目。店舗から製菓部に異動になりモヤモヤした日々を送っているかなめが主人公。「シリウス」の業績悪化をスイーツで巻き返そうと本社とともにがんばるが肝心の製菓部トップがこれでもかのやる気のなさ。その描き方が絶妙で読んでて「部長ー!」ってこっちまでイライラ😂そんな日々の疲れを癒やす「キッチン常夜灯」今回も美味しそうな料理の数々にため息でした。紆余曲折あった製菓部も最後は良い方向に着地で何より。楽しく精一杯仕事をすることの心地よさと美味しいご褒美。素敵なシリーズ。次巻も楽しみです! 2025/01/12
ゆみねこ
83
飲食店が大好きで入社した森久保かなめは、製菓部に異動になり空回りの日々を。上司である部長とはソリが合わず、パートさんたちとも上手くコミュニケーションが取れない。ある日先輩のつぐみに連れられて「キッチン常夜灯」へ。シェフの美味しい料理と堤の温かい接客に心も体も癒されて、仕事への意欲とヒントをもらう。そして滞っていた部長やパートさんたちと心が通じあい、直売所のリニューアルへと。かなめも新しい目標を見つけ、一歩踏み出すことに。相変わらず美味そうな料理の数々、夜中にお腹が鳴る1冊。2025/08/26
ばう
80
★★★ 雨降って地固まる、のお話(文字通り!)。コミュニケーションって本当に大事。“以心伝心”は難しい。今回は『シリウス』の店舗から製菓部に異動し仕事に喜びを感じない毎日を送るかなめが主人公。倒産して『シリウス』の会社に買収された製菓会社の元社長である牧野製菓部長はそれ故に思うところが色々あるようで中々心を開いてくれない。そんな中、スイーツの一大プロジェクトが持ち上がり…。このシリーズは読めば必ず元気が出てハッピーな気持ちになれるから大好き。ついでに美味しいものをたらふく食べたくなっちゃう😆2025/09/13




