角川文庫<br> 営繕かるかや怪異譚 その弐

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角川文庫
営繕かるかや怪異譚 その弐

  • 著者名:小野不由美【著者】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • KADOKAWA(2026/06発売)
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  • ISBN:9784041124406

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内容説明

両親と弟が鬼籍に入り、かつて花街だったという古い町並みにある町屋の実家に戻ってきた貴樹。貴樹が書斎として定めた部屋はかつて弟が使っていた部屋だった。何気なく、書棚に立てかけられた鏡をずらしてみると、柱と壁に深い隙間があった。そしてその向こうに芸妓のような三味線を抱えて座るはかなげな着物姿の人影が見えた。その女と弟の死には関係があるかもしれないと探すうちに、貴樹がその女を見ずにはいられなくなり――。(「芙蓉忌」より)他、「関守」「まつとし聞かば」「魂やどりて」「水の声」「まさくに」の全6篇を収録。2019年、第10回 山田風太郎賞最終候補作。解説・織守きょうや

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

147
小野さんのシリーズ2作目です。1冊目の内容は忘れてしまいましたが、比較的印象を持っていたと思います。6つの話があり怪異というよりも不思議な印象を持ちましたそしてその変事を解決してくれる人物があまり出しゃばらないのがいいですね。なんとなくその建物に関して解決してくれるということで今回も楽しめました。2022/06/27

エドワード

144
古い家に宿る怪異譚その弐。人の念は深い。営繕屋の尾端は後半で活躍する。とおりゃんせ~の唄の怪を語る「関守」。「行きは良い良い 帰りは怖い」とは何を唄っているのか?私もずっと怖かったのだよ。川で溺れた幼馴染みが呼んでいる?真相にゾッとする「水の声」。リフォームと称して古道具や古着を安易に再利用してはいけない。関わった人々の<魂がやどりて>いるからだ。古い祖母の家にある屋根裏部屋で小学生の樹は<ある者>を見る。恐怖のどん底から、祖先へ思いをはせる樹が爽快な「まさくに」。怖いだけではない、明るい終幕がお見事。2022/07/22

真理そら

128
もと遊廓だったと思われる隣家から聞こえる三味線の音、壁の隙間から見える儚げな芸妓に魅せられていく男の話「芙蓉忌」では営繕かるかやの尾端は景色のように登場するだけだが幻想的な美しい物語。「魂やどりて」で町屋リフォームをDIYでがんばっている育の行動が無神経に描写されているのが面白い。でも、よく考えたら誰でも取りそうな言動とも思える。泣いたり責めたり叱ったりする賑やかな怪異登場。「まさくに」の意外な結末がいい。織守きょうやさんの解説がとても親切。2022/06/27

おくちゃん💎柳緑花紅

111
前作とは微妙に趣か違ったけれど、どのお話も怪異。一番ゾゾゾっとしたのは芙蓉忌。関守の「通りゃんせ」確かに怖い。歌詞も曲調も。怖いながらも。。。通りゃんせ通りゃんせ,〜他に「かごめかごめ」も怖いよ💦住居にまつわる怪異や障りを営繕屋尾端が修繕し、解決へと。6つのお話、総てラストはホッとする。私のそばに尾端さんがいてくれたなら怖いことなんて何もない。日々の生活の、物に気持ちに住まいに入り込む怪異は特別でも何でもなくそこここにきっとある。「魂やどりて」「水の声」が印象的。2022/12/04

ぶち

107
一作目は古い家に起きる怪異に特化していたようにおもいましたが、今作は家の他にも想いでの場所や古道具に絡む怪異の話もでてきました。 営繕屋の尾端さんが登場する場面はほんの少しだけです。怪異の解決の仕方も。怪異に正面から直接的に力ずくで解決するのではなく、家や家具、道具などを修繕することで解決していく、その穏やかさがいいです。表紙の絵のイメージがピッタリです。 恐怖だけが残ってしまうホラーとは違って、ホッとする読後感のお話が多いのもこのシリーズの好きな点です。2022/11/16

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