内容説明
下総の狐狩り・稲荷藤兵衛は、凡ての嘘を見破る〈洞観屋〉としての裏の渡世がある。ある日藤兵衛に持ち込まれた依頼は、老中・水野忠邦による大改革を妨害する者を炙り出すこと。敵は、妖物を操り人心を恣にする者たち。依頼を受けた藤兵衛は、江戸で化け物遣い一味と遭遇する。やがて武蔵晴明神社の陰陽師・中禪寺洲齋と出会い、憑き物落としに立ち会うこととなるが――。文学賞を三賞受賞した伝説的シリーズ、感動の最終巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
57
シリーズ最終巻になります。1000ページを超すボリュームながらも一気読みしてしまいました。7編の物語はそれぞれ独立した物語ながらも、全体を通して1つの物語になるというような趣向が伺えました。また、過去作に登場した人々に会える嬉しさとこれで終わりかという寂しさの感情が湧いてきますが、有終の美を飾るのには相応しいですね。時代小説に妖怪を絡めた百物語。面白かったです。お疲れ様でした。2026/06/01
nmt
22
文庫も勿論入手して再読!ちゃんと『絵本百物語』使いきっての大団円ホント痺れます。『怪と幽』でだいぶ愚痴ってましたが(笑)シリーズ通していつかちゃんと時系列順で全部読み直したい。2026/06/27
イシカミハサミ
20
鈍器本であることも含めてとにかく読了に時間がかかった。 ちゃんとシリーズを追えている自信はないけれど、 こんなシリーズだったっけ?というのが正直な感想。 幻術とかは初めから登場していたけれど、 こんなにビックリ人間大集合というイメージはなかったし、 やっぱり京極さんの作品には“言霊”で調伏するところを期待してしまう。 和暦の使用や水野・遠山などの実在の人物も登場して、 日本の江戸時代であることを強く示唆しながら “理想”という明治期に生まれた言葉を連呼するのも、どう見せたいのか、よくわからなかった。2026/08/11
あいら
14
今作が文庫になると知り「嗤う伊右衛門」から又市が出てくる作品全てを読み返し、そして読み返しておいてよかったと心底思いました。今作も、実は2回読み返した😅構成の緻密さがエグすぎてエグすぎて、このまま京極堂シリーズに突入しようかと思うと言ったら娘にヤバいって!何度目だよ!と止められました。自分でも再読回数ヤバいと思います。でも鵺は読もうと思います。治平さんの最後とおぎんの腹の立て方にギュッと胸を突かれました。 2026/08/08
探偵小説歩行者
13
想像していた、というか期待していた『了』ではなかった。時系列も間違えていた。又市がど真ん中の物語を期待していた。だとしたら『前』か『後』を最後に持ってきたほうがしっくりくる。登場人物情報量風呂敷デカすぎて畳んでいるのか広げているのかわからない。シリーズ中盤ぐらいの気持ちで再来年あたりもう一回読むか。2026/08/23
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