内容説明
江戸末期。双六売りの又市は損料屋「ゑんま屋」にひょんな事から流れ着く。この店、表はれっきとした物貸業、だが「損を埋める」裏の仕事も請け負っていた。若き又市が江戸に仕掛ける、百物語はじまりの物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
勇波
92
又市がまだ「御行したてまつれない」時の話です。今年読んだ小説の中で一番入り込めました。前作から続く百物語で語られる圧倒的な闇に対し、又市をはじめとする全ての登場人物の個性が相対する様は凄まじ過ぎます。ただただ圧倒的されます。。京極堂とは違ってこのシリーズは読後いつもなんだか哀しい気持ちになりますね。。2014/12/03
優希
86
百物語はここから始まったと言ってもいいでしょう。若かった頃の又市の物語。双六売りの又市から御行の又市へと変わっていくのはある意味運命だったのかもしれません。色々な意味において始まりが多く、だから現在に至ったのかと思われました。最初の物語なので、今までの登場人物は出てきません。妖怪の香りの前の人間の香りがまだ残る又市の活躍を楽しみました。2019/04/25
sk4
61
時は江戸時代、普段は布団とか衣装とかを貸してるレンタルショップが、困ったトラブルもよろずお助けしやすよ、という裏稼業も扱う、損料屋『ゑびす屋』のメンバーになった小股くぐりの又市を中心に、あたかも怪異の出来事かのように見せかけてトラブルを収めるその仕事ぶりと、最後は正体の知れない祇右衛門(ぎえもん)との、ゑびす屋存亡をかけた戦いまでを描いた、痛快時代アクション小説。命の軽い江戸において、誰も殺さずに事を丸めたいと常々考えている又市。仲間からは青臭いと嗤われながら、仲間の信頼を得ていく。面白かった。2012/09/29
Yuna Ioki☆
58
900-103-21 読メ登録900冊目。時系列としては「前」→「巷説」→「続」→「後」またいっつぁんが江戸に出て半人前から一人前&御行姿のスタイルになるまでの物語。全ては奴を退治する為だったのか。死者より生者の方が怖い。ちらっと語られる山崎の人生が悲しすぎる。。。2015/03/16
Richard Thornburg
47
感想:★★★★★ 巷説百物語シリーズ第4弾! 6篇からなる短編集です。 又市が札撒き御行に身をやつして「御行奉為」・・・と鈴を鳴らすようになるまでのお話。 『かみなり』の途中あたりから緊張感とスピード感は次第にヒートアップして行き、『山地乳』は最後への布石、最後の『旧鼠』ではあまりにもあっけなく多くの命が失われます。 前半3篇はかなりテンポ良く読めますが、後半3篇は重いです。 巨大な陰謀に暗躍する強大な力に対しての無力さを感じてしまう・・・ しかし、祇右衛門の件はあまりにも切ない・・・2014/01/05
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