内容説明
何か月も離れていた恋人、折原沙耶と再会を果たした。その喜びもつかの間、北条衛は彼女が病を抱えていることを知る。主治医として愛する者の身体にメスを入れるか、信頼する上級医に手術を任せるか、苦悩する衛。一方、先輩医師の田川誠一はひそかにある決断を下していた。伊豆グルメを配して描かれる、個性豊かな医師たちの群像劇。ふたりのドクターが選んだ道が浮かび上がる、第4弾。(解説・井川直子)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ナミのママ
66
シリーズ4作目。伊豆への異動から半年ぶりのクリスマスイブ。北条衛のもとに恋人の沙耶が休暇を取ってやってきた。「一度会ってきちんと話したい」と33歳沙耶からのメッセージ。2人の将来?…それは彼女の体の問題だった。そして家族と離れて伊豆の病院で働くのは衛だけでない。田川もまた決断をする。3作目までで少しずつプライベートが開かされてきたメンバーたち。次作以降も診断だけではない、医師の姿が気になる。2026/05/24
itica
63
シリーズ4。ようやく北条衛の恋人、沙耶の登場。伊豆中の仲間と同じように会えるのを楽しみにしていたが、素敵な女性のようだ。しかし緩んだ空気も急なアクシデントで一転。衛が決断を迫られ、こちらまでドキドキ。色々な意味で衛が岐路に立たされた回だったが、外科医としても男としても成長が見られて良かった。 2026/09/04
えんちゃん
52
伊豆中婦人科シリーズ4。今作は「決断」がテーマ。もしも自分の家族や大切な人が病気になったら・・・医師として冷静にメスを握れるのか。ありとあらゆる場面で迅速な決断を迫られる医師の苦悩と乗り越え方とは。今回は卵巣嚢腫について勉強になりました。ちょっと頼りない主人公だけど、彼女のためにももっと頑張らないといけませんね。医師にも家庭と人生がある。まだまだ見守らせてください。続編待っています。2026/08/20
seacalf
32
心待ちにしていたシリーズの新刊。序盤から、もう読める喜びに震える。4巻目にして衛の恋人がようやく登場、語られていなかった冷却期間の理由、甘いひととき、そして新たな不安。緩急ある文章は時に高揚感をもたらし、時に胸を震わせ目を潤ませる。なんだろう、この読み手の気持ちまで鼓舞し、躍動させてくれる文章は。この人の文章は魔法のように心を鷲掴みにする。そしてこのシリーズに背中を押されて実際に伊豆を訪れた身としては、今回も美味なる品々の描写に思わず頬が緩む。誠実だからこそ迷いも多い衛の新たな成長も見届けることが出来る。2026/07/12
kanki
23
腫瘍があるなら早く手術した方がいい、しかし、検査や確認など事前にやるべき事は沢山あり、すぐ手術できるものでもない。人の変化とは、積み重ねた信頼の中にこそ垣間見えるもの。三島市の景色なども含めとっても面白かった。2026/06/20




