新潮文庫<br> あしたの名医―伊豆中周産期センター―(新潮文庫)

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新潮文庫
あしたの名医―伊豆中周産期センター―(新潮文庫)

  • 著者名:藤ノ木優【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 新潮社(2023/09発売)
  • 天高し!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~10/6)
  • ポイント 200pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101046518

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内容説明

産婦人科医の北条衛は、伊豆中央病院に異動を命じられた。予期せぬ都落ち、しかも鬼の老教授が医局を支配していると聞く。着任早々、その教授と手術を行うはめになった衛。彼は、地域の命の砦を守る重責を感じつつ、個性ゆたかな先輩医師に学びながら成長してゆく。激務に疲れた衛に活力を与えるのは、伊豆半島の海と山の幸だった。現役医師が描く、興奮と感動の医学エンターテインメント。(解説・杉江松恋)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナミのママ

78
伊豆中央病院は天渓大学医学部の関連病院、総合周産期母子医療センターを抱えている。この産婦人科が舞台。主人公は大学病院で腹腔鏡手術を専門としていた入局5年目の北条。エキスパート目指していたはずが突然の異動命令、さらに異動先の評判はあまり良くない。6話からなるストーリーは医師の成長がメインなので患者側の心理面は少なめ。手術の場面の緊迫感はさすがに現役医師の筆力。さらに伊豆の美味しそうな食べ物がこれでもかと出てくる。若い医師の奮闘にこちらまで熱くなり応援した。(2023年度北上次郎オリジナル文庫大賞)2024/08/08

yukision

66
産科救急に特化した医療センターが舞台の医療系お仕事小説。主人公の北条衛は東京の病院で腹腔鏡を専門としていたが,突然伊豆のセンターに異動を命じられ,東京とは全く違う医療の現実を突きつけられる。シビアな医療現場の場面とご当地グルメの和やかな場面のメリハリが効いて読みやすい。最後になるほど引き付けられて,うるっとする場面も。いい本だった。2024/09/20

はつばあば

52
伊豆の周産期センターが舞台。と言っても地理の苦手な私、え~どこやった?静岡県ってこんなに広かった??。周産期センターって何よ??。??から始まったこの本、美味しい食べ物がわんさか登場で地図とにらめっこしながら読了。そう言えば何年か前少子化で産婦人科が軒並み廃業とかありましたねぇ。名医になるまでどれだけ研鑽すればいいのでしょう。高齢の三枝教授が独裁者の名前をつけられる程、行政や医療は中央集中型、東京でなければ進歩的ではないようですが、パソコンやスマホと同じ。基礎ができていないのに新しい物好きでは・・2023/12/06

akiᵕ̈*

31
伊豆を舞台とした〈産科救急特化型〉の病院に、東京から赴任してきた医師5年目の北条が、色々な戸惑いの中、周りの人たちの人情や美味しい料理に癒され、励まされながら自分の居場所を見つけていく。救急だけあって一刻の猶予も許されない中で迷ってる時間はなく、的確な判断で迅速に対応していかなくてはいけない。こんな時それぞれの持ち場が一丸となって協力し合うチームワークこそがとても重要なんだと思わされる。行きつけの料理屋の妊婦の娘の容体が急変してその対応をする最終話は筆者が現役医師だけに臨場感溢れ、その逼迫さに圧倒された。2024/07/07

マダムぷるる

27
さすがは現役産婦人科医が描く物語。最終章の緊張感、スピード感、描写力、手術の場にいたことなどないのに手術室の冷ややかな空気感と生命誕生の温かさとが次々伝わってきた。所々専門的な言い回しや言葉遣いなどもあったが、読者を置いていかない程度に説明もあり、それが臨場感となっていたように思う。医療ドラマであり、若手医師の成長譚であると同時に伊豆の美味しいもの美しい景色も堪能。塔子先生の伊豆ガイドは見事。真摯に医療に向き合い命に向き合う伊豆中の先生方の姿に手を合わせたくなる。面白い作品だった。続編があったらいいな。2024/03/05

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