新潮文庫<br> あしたの名医3―執刀医・北条衛―(新潮文庫)

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新潮文庫
あしたの名医3―執刀医・北条衛―(新潮文庫)

  • 著者名:藤ノ木優【著】
  • 価格 ¥781(本体¥710)
  • 新潮社(2025/07発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101046532

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内容説明

ドクター・ヘリで搬送された救急患者を迎えた北条衛は、執刀医として腹腔鏡手術に挑む。研修医のゆめは初めての帝王切開に震え、海崎と明日香、ふたりの天才はオペ室で火花を散らす。そして師走、三枝教授が最も大切にする大忘年会の日が訪れた。だが、当日の病院では緊急事態が。伊豆半島の母子の命を守り続けてきた、医師、助産師、看護師たち。彼らが踏み出した新たな一歩を描く、第3弾。(解説・松井ゆかり)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ナミのママ

79
総合周産期母子医療センターを抱える天渓大学医学部附属伊豆中央病院産婦人科を舞台にしたシリーズ3作目。今作は5話。ドクターヘリで搬送された患者に執刀医として初めて腹腔鏡手術に挑む衛から始まる。看護師と助産師の役割分担で不穏な空気が流れるナースステーション。無痛分娩への挑戦。医師として衛はこれからどうしていきたいのか。研修医・ゆめの成長も楽しみ。緊迫感が溢れる産婦人科の日々と伊豆の美味しい食べ物は変わらず。そして最終話では手術と忘年会、ともに三枝教授の凛とした姿勢が美しい。個性溢れる医師たちのこの先が気になる2025/08/29

えんちゃん

52
シリーズ③ 今作のテーマは韮山反射炉の江川英龍になぞらえた「人材育成」でしょうか。医師・助産師・看護師。立場や考え方が違えども、命を救うことへの執念は変わらない。失敗が許されない極限の緊張の中で、瞬時に最適解を見いだすスペシャリストたち。判断力の素晴らしさよ。そしてもちろん伊豆のグルメ描写も垂涎もの。ずっと続いて欲しいシリーズです。2025/09/18

seacalf

37
シリーズ第三弾。この作品に出会えて本当に良かった。もっと爆発的に人気が出てもおかしくないくらい、とんでもなく面白い。専門用語がばんばん飛び交う手術シーンにせよ、料理関係にせよ、人物にせよ、本当に丁寧にひとつひとつ描写してくれるので信頼出来るし好感を持って読める。とりわけ手術シーンの描き方が見事で、緊迫した渦中の熱々展開にあっという間に引き込まれる。北条の昂ぶりにこちらも呼応して同じく昂ぶる。今回も見せ場たっぷりで大満足。続編が出そうなラストが嬉しい。この先が読めると思うだけでもう幸せだ。2025/08/18

楽駿@新潮部

20
読書会仲間本。シリーズ3作目。産婦人科医の世界を知ることができる。患者としてしか、知らないでいた世界だが、その裏でこんな事があれこれとせめぎあっているのか。若い頃に、私も産婦人科に入院、手術を受けたことがあり、当時と今の術式の違いはあれど、切迫早産で動けない妊婦もいれば、子宮筋腫の悪化で、子宮全摘出の人も同じ部屋に同居している。なかなか不思議な空間だった。名医と言われる、凄腕の医者ばかりではない。そして名医と言われる人も、かつては新人だった時がある。腹腔鏡手術の利点と難点が明確に描かれていた点が、お薦め。2025/10/09

ゴルフ72

15
シリーズも第3弾、それぞれ個性をもった医師、看護師、助産婦等々・・・腹腔鏡手術を行った衛の気持ち、それを支えてきたスタッフにエールを送りたい。それにしても三枝さんの存在は凄い!それを忘年会で垣間見た。2025/08/29

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