内容説明
ジャンは、バリケードが陥落する寸前、負傷したマリウスを背負い、下水道を通って脱出した。しかし下水道の出口で、テナルディエを追って来たジャヴェールに見つかった。だがジャヴェールは、彼の内部の何ものかの命令によって、ジャンを許さざるをえなくなり、いっほう、官憲としての義務への背馳にも責められてセーヌの早瀬に身を投げる。ジャンはコゼッ卜に六万フランの持参金をつけてやり、彼女とマリウスとは結婚した。うしろ暗い過去をもつジャンは自分が徒刑囚であり官憲に追われていることをマリウスに告白するが、何も知らないマリウスはコゼットをジャンから遠ざけた。ジャンは、ただ一人で暮らし、孤独のあまり衰弱していった。死の直前、すべてを知ったマリウスは、コゼッ卜とともに恩人のところへ行き、許しを請うた。ジャン・ヴァルジャンは、若い夫婦の愛を祝福しながら、天を仰いで永遠の眠りについたのであった。



