内容説明
川越市にある古い木造アパート「浪漫荘」。
新たな管理人となった門脇暖(だん)は、漫画家になる夢を追い続けながらも、亡き祖母の思い出の浪漫荘を存続させるため、管理人として住人を増やす方法を考えるのに今日も頭を悩ませている。
そんな暖を心なしか呆れたように見守っているのは、祖母の飼い猫だった「ちっちゃいのすけ」だ。
時折まるで話がわかるようなそぶりをするこのハチワレの靴下猫は、最近は誰もいないほうを向いて鳴く遊びにはまっているようだ。何が面白いのかさっぱりわからないが、猫は気楽でいい。
そんな中、浪漫荘で突如「婚活パーティー」が開催されることに。その裏には住人の八木澤豊治さんによる、熟年離婚の危機に直面している親友夫婦のための、秘密の計画があるみたいで……?
* * *
ぼくの名前は「ちっちゃいのすけ」。
「浪漫荘」という古いアパートに住んでいる猫だ。
病気で亡くなった管理人のおばあちゃんの代わりにやってきた、孫の暖の手助けをしてやっている。
仲良しの縞三毛猫・ナーヤの「猫生相談」にも乗っていて、縄張りのボスとしての務めを果たすべく忙しい。
ナーヤは飼い主の老夫婦が離れ離れになってしまったことを心配しているらしい。
人間はどうしようもなく世話が焼ける。いつだって、飼い猫に心配をかける生き物だ。
だけど、暖はぼくを拾ってくれた命の恩人で、ちょっと頼りないけど心優しい青年だ。
だから暖のために縄張りを守る手伝いと、らくがきをする夢を叶えたいのにうじうじしている彼の背中を押すべく、今日も一肌脱いでやるのだ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ごま麦茶
6
シリーズ2冊目。祖母から継いだ浪漫荘というアパートの管理人をする漫画家志望の暖と、一緒に暮らす靴下猫のちっちゃいのすけ。今回は、ちっちゃいのすけを「先生」と呼ぶ縞三毛猫のナーヤが登場。ねこたちを含む様々なキャラクターの視点で書かれていて、特にちっちゃいのすけパートではほっこりがマシマシでした。第4章で泣き、第5章で大号泣。ずるいくらい愛が溢れてました。じんわりと胸をあたためてくれる、猫と人の絆のお話でした。2026/03/05
読書好き・本屋好き堂
5
シリーズ第2弾。 ちっちゃいのすけのお友達のナーヤが相談に訪れて…。 ラストに明かされる真実に涙が止まらなかった🥹2026/03/17
蝶子
3
今回も号泣。ナーヤ、切ない。人間の勝手に振り回される猫生。 ちっちゃいのすけは相変わらず能天気でよかった。そうそう、飼い猫は人間の世話をしないといけないから忙しいね。あと猫は人間みたいに泣いたりしない。でも猫は猫なりに気を使っているんですね。 暖と計樹の動きにも進展があってよかった。作者が作家だから分かる業界動向みたいな描写にニヤニヤしつつ笑、二人にとって一番良い形に収まるといいなーと思う。この世界の中ではちっちゃいのすけ主人公の漫画が配信されるのか!羨ましい!笑 老人ジョークも生き生きしていて良かった。2026/03/01




