出版社内容情報
その人は1人涙を流していた。長春の学生寮で知り合ったラオス人のドゥン。北京、東京、ビエンチャン。彼を追って私の旅は続く。
内容説明
思い返せば、悲しく、虚しく、そして激しい。長春、ビエンチャン、東京…三つの都市の間をあてもなく迷走していた私の二十代。父の足跡をたどる旅と並行して進んでいたもう一つの物語。何度も脱線を繰り返し、あちこち寄り道しながら、各駅停車の旅のように進んでいった青春の日々―。著者の中国留学中の書かれなかった、もうひとつの物語。大宅壮一ノンフィクション賞・受賞第一作。
目次
第1章 1997~1998―長春の留学生寮で
第2章 1998~1999―さよなら ふたりの長春
第3章 2000―逢いたくてビエンチャン
第4章 2000~2002―曇り硝子の東京
第5章 2002―ビエンチャンふたたび
第6章 2002―甘くないベトナム
第7章 2002―ビエンチャン片思い
第8章 2002―私の戻る場所
著者等紹介
城戸久枝[キドヒサエ]
1976年、愛媛県生まれ。徳島大学総合科学部卒。父親は日中国交回復前に、日本帰国を果たした中国残留孤児。その半生を知りたいと、大学在学中の1997年から2年間、国費留学生として吉林大学(吉林省長春市)に留学。留学中の調査をもとに父親の不屈の軌跡を描いた『あの戦争から遠く離れて』(2007年)は大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kiho
makimakimasa
勇ましいチビのノリ公
midnightbluesky
りょうりょう