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内容説明
作家と、猫と、不思議な手紙と――…
深山杏之介は、小説家・高村紫汞先生の家で書生として暮らしている。
身の回りのお世話や先生宛に届く手紙を清書をしたりと、書生としての生活にも慣れ始めた杏之介。
そんな中、きゅうりを置き土産に河童の来訪があったり、雷とともに不審な男がやってきたり…。
まだまだ予期せぬ“不思議”に振り回されて――!?
「ふるぎぬや紋様帳」「雨柳堂夢咄」の波津彬子が贈る、流麗なる幻想譚!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mahiro
23
一話目『獺』しとしと雨の日に訪れた人外じみた訪問客が古書店の主人で二話目では『怪談会』の主催者となり、そこで語られるさまざまな怪異にしんみりした所で、招かれざる客がじつは泥棒…と言う現実に引き戻される所が面白い。杏之介の過去がちらりと出てきたり、これからの展開もゆるゆると楽しもう。櫨染さんグッズまで出ているのか、欲しい!2026/06/02
ぐうぐう
22
『あらあらかしこ』は三重構造になっている。書生の杏之介の日常と、小説家の高村が書く随筆の世界、ただしその随筆は高村宛てに届く手紙がもとになっているのだ。このような複雑な構造を、しかも読み切り短編として連作していくのは至難の業だと思うが、それを波津彬子はゆるゆるとした物語として編んでいるのだから凄い。今巻では「芝居小屋」のエピソードが一番印象に残る。読んでいて、落語を思い出した。上方落語には、狸の恩返し的な噺がいくつかあるのだ。2026/02/19
KAKO
18
ゆったりとしみじみ読める、とてもいい読書タイムが味わえる本。作家、書生と時代背景は近代日本。少しずつ読んでいる近代文学の面白さは、刺激的なミステリや現代ものの面白さに比べると、なかなか味わえずにいるが、波津先生の漫画は幻想的な泉鏡花などの面白さに通じて、とても面白い。さて、高村先生の随筆の元になる手紙の主の正体は誰だろう。物語もだんだん寄っていくのかな。あとがきの櫨染さん大人気のエピソードは、そうだろうそうだろうと同感。だって、とても可愛い猫ちゃんだから。2026/07/03
ネムコ
15
波津先生の本は見ているだけでも癒される。送り主のわからない手紙も文章が美しくてうっとり。書生君がこれからどんな道に進むのか、そして手紙の送り主は? 気を長くして続き待ってます。2026/02/22
しましまこ
15
今回も櫨染さんが素敵。深山君は一歩前進、がんばれ~。2026/02/17
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