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内容説明
不思議な手紙が彩る書生・杏之介の毎日は…
小説家・高村紫汞先生の屋敷に、書生として住まう青年・杏之介。
書生のつとめとして先生宛に折々届く手紙を清書するが、その手紙には各地で起きる不思議な出来事が綴られているのだった。
手習いする狸、極上の茶をいれる翁、山へ修行にゆく猫…
手紙の内容に呼応するように、日々杏之介のまわりでも不思議な出来事が起きて…?
「ふるぎぬや紋様帳」「雨柳堂夢咄」の波津彬子が贈る、流麗なる幻想譚!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mahiro
24
小説家高村のもとで書生をしている杏ノ介と猫の櫨染の暮らす家にもたらされる不思議な出来事。 今までの波津作品に比べてぞっとするような怪異はないが淡々とした日常に紛れ込むささやかな妖しの世界といった風情の話が並ぶ。折々に高村の作品のネタになる便りを遺す主は誰か?存在感あり過ぎの櫨染さんは猫?妖?など謎はまだ解けそうにない。 作者の描く明治末から大正期時代風の作品世界も好きだ。『手習い狸』に出てくる検印付きの本知っている気がする、もう処分してしまった父の代の頃の本なら検印付きだったかな2024/11/16
ぐうぐう
21
冒頭の「怪異の話」が本作のスタンスを象徴している。まさしく怪異を扱う本作だが、怪異を都合よく弄んでいるわけではない。「子は怪力乱神を語らず」の論語で例える高村は、不思議な話を求めながらも怪異には慎重な姿勢でいる。そのうえで「どんなに調べて証明して不思議を明かして行っても説明のつかないものは残る それが怪異だろう」と語るのだ(消失したと思われた一銭が壚染さんの尻の下にあったという何気ない描写も、それに倣っている)。怪異に対して慎重だが否定していないスタンスで、ゆるさを伴い描かれているのが、本作の美点だ。2024/10/19
ネムコ
18
作家の元に届く送り主の名のない手紙。初めの部分だけ古い文語体で書かれていて、それがとても素敵。日本語の良さを再確認する。全部ソレだと読めないだろうし、自分では書けないからなおさら(笑)2024/10/26
しましまこ
17
嬉しい新刊!猫なのに伸びない櫨染さんが素敵。2024/10/14
ざるめ
11
小説家と書生がゆるっと暮らしているだけの話が良いのです(*^^*)櫨染さんのことが主人公よりも大好きです(*´艸`*)狸って意外と勉強好きなんだな(゜o゜)あぁ書生か旅する婦人になりたい…2024/11/06
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