内容説明
回想、身辺雑記、交友録──筒井康隆の世界をめぐるエッセイ集成
昭和期に発表された筒井康隆によるエッセイの数々を、名アンソロジスト・日下三蔵の編集で集成する豪華企画の第2巻。会社員時代の回想から、神戸のこと、社会時評までエッセイの名手・筒井康隆が自由自在に語りつくす。ここでしか読めないファン垂涎の1冊!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
31
昭和に書かれた筒井康隆の単行本未収録エッセイを集めた『エッセイ集成』第2巻。第1巻でも感じたことだが、面白くなかったから未収録になっていたわけではないことが、この第2巻を読んでも実感する。会社員時代の貧困話を「思い出すのもいや」と言いながら楽しげに書いているし、新婚時代のエピソードもすこぶる痛快だ。妻の少食に驚いた筒井が「ぼくが飢えた豚に見えるだろう?」と思わず妻に問うと「もう少しましなものに見えます」との返事が。「何に見える?」「飢えてない豚に」思わず吹き出してしまった。(つづく)2026/01/20
だるま
15
筒井さんが昭和期に発表したエッセイの中で、単行本には入っているが文庫化されていない物と、単行本にも入っていない物を纏めた集成。全2巻の2巻目。前巻同様、エッセイと言えない様な文章(今週のスケジュールとか、年賀状一覧とか)が載っていて興醒めだが、面白い箇所も多々あり、交友録が特に良かった。私は文筆家としての山下洋輔氏が好きなのだが、山下氏は筒井さんの事を度々書くけど、筒井さんの山下氏評を初めてここで読めた。それと、前巻には無かった筒井さんの若い頃の写真が、今回は沢山掲載されていたのも良かった。美男子だなあ。2026/02/01
うぼん
1
初めて読むものが殆どで興味深かった。特に最初の3ブロック「記憶の断片【回想】 」「神戸の文化【神戸】」「 ああマジメ人間【身辺雑記】」には、自伝の補遺的な「記憶の断片」など、嫌な思い出やなかなかエゲツない内容が多分に含まれていて、小説のブラックさとは異なる実体験特有の生々しい暗黒が感じられてゾワゾワした。後半は昭和の時事とその世評に対する弄りが主体なのだが、あまり洗練されていないものも多く、ああ実験してるのねとか、無理して書いてるのねとか、読んでて気を遣ってしまった。平成以降編も出るということで楽しみ。2025/12/21
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