内容説明
巨匠・筒井康隆、SFや創作をめぐるエッセイを集成
時代を超えて読み継がれる数々の傑作を生み出してきた筒井康隆はエッセイの名手でもあった。昭和期に発表された、あまたの雑誌・新聞などに掲載されてきた筒井康隆によるエッセイの数々を、アンソロジスト・日下三蔵の編集によって2巻本で集成する豪華企画!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
67
まあよくこれだけの文章を集めたものだと思う。SFのことが書かれたものから、解説、推薦文、選評、あとがき、アンケート、等々、人生悶答まで、実に多彩な文章のあれこれ。筒井康隆のエッセンスが詰まったエッセイ集。めちゃくちゃ毒にあふれたものが多いが、大真面目に論じているものもある。小説だけでなく、映画や漫画と幅広く、交友関係も幅広い。永井豪とハイミナール・パーティをやったことまで書かれている。この本を読みながら、また筒井康隆のこの頃の小説を読みたくなってしまう。長谷邦夫が描いた漫画「東海道戦争」も読みたくなった。2026/03/22
kokada_jnet
62
日本SF作家クラブの事務局長だった1980年に、クラブの会報に掲載した一連の文が、一SFファンとして興味深い。実に真剣にSF界を推進していてくれたのが、嬉しい限り。2026/02/12
ぐうぐう
30
昭和のうちに発表されたエッセイのうち、文庫化されていないもの、あるいは単行本未収録のものを集めた『筒井康隆エッセイ集成』。つまり、零れ落ちたエッセイ(推薦文や選評、雑誌企画のアンケート回答まで収録されている)を収拾しているので、性格的にはマニア向けの内容となっている。とはいえ、マニアでなくとも充分に楽しめ、読み応えのあるエッセイばかりだ。単行本デビュー間のない頃のSFについてを論じたエッセイで「Sの字は、サイエンスのSではない。単にSFのSである。(つづく)2025/11/20
だるま
16
昭和に書かれた筒井さんのエッセイの内、現在文庫化されていない物と、単行本に未収録だった物を纏めたエッセイ集成で、全2巻のこれが第1巻。SF論、作家論、解説、書評、選評、自作のあとがき、アンケートの回答など、とにかく活字になった物なら全て収録する勢い。編者の日下三蔵氏ってパラノイアじゃ無いかと思ってしまった(良い意味で)。とても面白く、読めて良かったエッセイがある反面、こんなの載せる意味があるのかと思うエッセイも多々。例えば総会が延期になったお知らせとか、ただの罵倒とか。筒井さん信者には待望の本なのだろう。2025/12/14
ちえり
14
筒井先生がお若い頃、あちこちに書き散らした文章を集めたもの。筒井先生ぐらいになると、ほとんどが単行本化されてたり、どこかに収録されてたりするのですけど、そういうものからこぼれたというか、そもそもエッセイともいえないようなもの(アンケートの回答みたいな)とか、ほんとによく集めたなぁ、編者さん凄いです。それでこの分厚さなので(しかも二段組…)、もう筒井康隆ファン以外には、はぁ?なんだこれ?て感じになると思う。私は筒井康隆ファンなので、面白かったですけどね。2026/02/23
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