内容説明
我ら日本人がどういう民族かを描いた極上のエンターテインメントです!――――鴻上尚史
司法、実業、報道、娯楽。たった七日間しかなかった昭和元年に生まれた四人の子どもは激動の戦後日本を生き抜き、それぞれの道で時代を創り上げる。昭和という時代そのものを克明に活写した超大作、感動のクライマックス!
竹田志郎は、東京大学法学部を卒業後、晴れて検事となる。戦後の発展のウラで苦しむ人々を救い、私腹を肥やすものを糺すべく、公害訴訟や政治汚職事件にひるまず立ち向かう。
矢野四郎は、自身の事業を成功させるとともに大物政治家にも可愛がられ、右翼の大物となる。やくざが淘汰されゆくなかでも国士である意志は一層強く、故郷・石川より衆院選に出馬する。
森村ノラは、GHQでの経験からAP通信の特派員となるが、その後「大日本テレビ」の女性記者に転職する。結婚し育児にも励みながら、ベトナム戦争の取材を敢行するなど、持ち前の活力で奔走する。
五十嵐満は、自身の芸能プロダクションを興す。気鋭バンドのプロモーション、プロレス興行への参入、世界的ミュージシャンの来日公演など、戦後大衆文化の中核を担う存在となる。
大河のごとき昭和史サーガ三部作、ここに完結!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
hiace9000
134
大正天皇崩御で始まり、昭和天皇大喪の礼で幕を閉じた壮大なる昭和叙事詩三部作、了。圧倒的な歴史を前にすると人は己の小ささを知り謙虚になるーと。この時代に生を受けたわたしもその一人として、昭和という時代を切り拓かんと文字通り懸命に生きた主人公らの情熱迸る生き様に、時に共感し、時に自らを省察する、深い読書時間となった。昭和百年を越えた令和の今、激動の昭和史を改めて読み返す意義はあまりに大きい。「昭和最後の日に手にしたノート」に、わたし自身は何を綴ってきただろうか。昭和世代のみならず、多くの人に読ませたい傑作だ。2026/01/06
チーママ
72
三部作の完結編。三冊の中で期間が最も長く気になる言葉や出来事がたくさん登場するので調べながら読んでいたら読了までにかなりの時間を要してしまった。文句ではありません。GHQの占領下も英語が堪能な4人の主人公はそれぞれに米国留学を経験。見聞を広め米国と良好な関係を築きながら各々の持ち場で日本の復興をめざすのだったが…。圧巻だったのは何といっても終盤の志郎と四郎の演説による対決。二人の生い立ちや戦争体験もさることながら国のあるべき姿を語る二人の熱い思いに心はすっかり鷲掴みに。感動必至の激動の昭和史。お薦めです!2026/01/08
ぼっちゃん
55
昭和24年から平成元年までの完結編。第3部は実際にあったことをモチーフにした造船汚職、プロレス興行、ビートルズ来日、浅間山山荘事件、ロッキード事件(実際は名称はかわっています)などに4人の主人公たちがどのように関わったかが描かれており、激動の昭和が詰まった大作だった。第1部から第3部でトータル1741ページ堪能しました。2025/12/24
竹園和明
52
第三部は戦後の激動期がメイン。一気呵成、怒涛の564頁。4人の主人公はそれぞれに自分の世界を構築し、公私共に多忙な毎日だ。昭和の歴史に沿いながら架空の4人を登場させ、具体的事件に絡ませ進行して行く手法が見事にハマってる。全く違う職業の4人の目線から、焼け野原の日本が著しく発展を遂げて行く姿を映像化したように且つ軽やかに描き出す。これが昭和が持っていたパワーだよ!。綿密そして膨大な取材量。さすが奥田英朗、昭和100年を総括した文句なしの力作!。年内に間に合って良かった〜。2025/12/29
あみやけ
52
600p×3、年内に読了✌最近、昭和をやたら美化する人がいますが、改めて、とんでもない時代だなって思いました。自分はラスト100p分くらいしか生きてませんが、絶対に繰り返してはいけません。同時に、昭和の先人のみなさんのおかげで今の日本があると思うと感謝しかないです。主人公の4人が魅力的過ぎて、何度も涙が流れました🥲とても勉強になりました。さすが、奥田英朗さん👏歴史から学び、これからのより良い社会をつくっていくんですよね。みんなで。文句なしの★5+2025/12/27




