内容説明
【電子特典付き】
書き下ろし短編「空想と現実:ゾフィ」を電子書籍限定で収録!
異世界で若き国王となった「ぼく」の治世は四年目を迎えようとしていた。だが国内有力諸侯間の利害調整と外交政策の大転換の末にたどり着いた一つの成果、新政権発足を定める「大回廊の勅令」は貴族会の思わぬ反対により否決されてしまう。国内に漂い始めた不穏な空気と、背後に見え隠れする列強の思惑に立ち向かう中で、王の重責は徐々に彼の精神を摩耗させつつあった。
――ぼくは王だ。そう在りつづけなければならない。
逆境の中で足掻く彼を待つのは、果たして栄光か破滅か。
「杯を掲げよう。――大グロワスの誕生に!」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
和尚
36
一巻も面白いなと思ってましたが、二巻が更にとんでも無く面白かった。おもしろ!なんだこれ。最後まで読んで満足でした。 一つバランスを崩したら全部壊れそうな展開も構成もですが、やはり一言、一行の言葉の選び方が好きですね。 次も楽しみです。2026/01/02
よっち
25
異世界で若き国王となり四年目を迎えたグロワス十三世の治世。しかし新政権発足を定める大回廊の勅令が貴族会の思わぬ反対で否決される第2弾。段階的な権力の委譲の第一歩はなぜ躓いたのか。異質ともいえる彼を理解しようと寄り添う妃たちとの関係も描きながら、国内の不穏な空気と背後に見え隠れする列強の思惑に立ち向かう中、王の重責に精神を摩耗させながら、国内に漂い始めた不穏な空気と背後に見え隠れする列強の思惑にひとつひとつ粘り強く向き合っていく姿が印象的でしたが、いくつもの布石が今後にどう影響してくるのか続巻が楽しみです。2025/12/09
わたー
24
★★★★★面白い。これは熱狂的なファンがいてもおかしくないと納得できる。国の重鎮たちに自身の持つ王権の一部を移譲すべく枢密院を立ち上げる勅令をだすも、他国の横やりによってすんなりとはいかず…と始まる2巻。物語の大部分を、グロワス13世となった「ぼく」の内心を独白する私小説な形で物語が進んでいくのだが、この世界で唯一、現代的な価値観を持っていることによる異物感、疎外感から酒に溺れ心身ともにすり減らしていく様が見て取れるので読んでいてかなりキツい。前世は人生をドロップアウトした、言い換えれば自らに課せられた2026/09/22
こも 旧柏バカ一代
21
綱渡りのような展開。ちょっとでもバランスを崩したら暴徒となった国民に殺されてしまうかもしれない演説。サクラを仕込んだとしても恐ろしい展開だ。国民の次は今度は貴族相手に演説もしないといけない。国中から集めて演説をするが…さてどうなる事やら。2025/12/27
サケ太
14
やはり非常に面白い。歴史の中で、王として周囲に否応なく波紋を拡げる主人公。その存在の意義、多くの者に求められる姿。役割を果たすことを求められ、覚悟した主人公のその後は。歴史として語られた主人公の行く末が非常に気になってしまうのが巧い。2026/04/17




