内容説明
【電子特典付き】
書き下ろし短編「母:ゾフィ」を電子書籍限定で収録!
本編は、約1万字に及ぶ完全書き下ろしエピソードを新たに追加!
プロザン王との二者会談成功、「大回廊の勅令」の成立に加え、側妃メアリの妊娠が判明し、サンテネリの宮中は喜びに沸いた。グロワス十三世はいまや名実ともに国際政治上の重要人物となった。だが、多くの政治的成果を手にしたはずの彼は、勅令承認を求めた議会演説の後、そのまま自室に籠もってしまう。精根尽き果てるがごとく。そして、再び姿を現したとき、男の中の「何か」が以前と変わっていた。
そんな最中、王は、先鋭的な人権思想を抱く青年ジュール・レスパンと再会する。二人の『対話』を通じ「何か」が歴史に生まれ出ようとしていた。”偉大な”何かが。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
27
名実ともに国際政治上の重要人物となったグロワス十三世が、勅令承認を求めた議会演説の後、自室に籠もってしまう第3弾。難局を乗り越えた後、5日間公務を停止して自室に籠もり何者も寄せ付けない王が、何か大切なものを失ったと感じる妃たち。そんな王が先鋭的な人権思想を抱く青年ジュールと再会するストーリーで、後戻りできない新たな一歩を踏み出しながら、急速な変化ではなく漸進を望む王を推し量る臣下や妃たちとの繊細なやりとりの積み重ねがじわじわと効いていて、この物語が果たしてどのような結末に向かうのか改めて気になりました…。2026/04/10
夜市よい
5
◇Web版から多くの見覚えがない一文が追加され知らない背景が語られそしてレスパン君が遂にその本領を発揮し、見えなくなった"ぼく"の姿を推し量る第三巻。王と個人としての価値観の狭間で苦悩し続けた主人公を心配していたこれまでから変貌を遂げその内心描写の一切がなくなった彼の本心はどこにあるのか恐怖する数々の人物達の視点で同じように疑念を持ちながら探っていく ◇本作でこれ以上なく盛り上がった表紙の2人が対峙する式典「悪について」の後に更に追加でゾフィ視点で読者にも叩きつけ続けられる皮肉の嵐が素晴らしい一幕でした。2026/04/11
hajimemasite
0
流石にペーシングと構成の問題、それに、(Web→小説の)媒体の問題があるかなぁ、という印象。延々と小さな会議で象徴を巡る駆け引きが連続してる三巻。「政治とはこういうものだ!」「貴族社会とはこういうものだ!」という哲学を感じれ、そのことはシリーズを通じ一貫してて嫌いではないのだけれども、うん。ラブコメ要素も薄まり、主人公の一人称視点が削がれて、息継ぎの暇も、「現代人に対する説明」もなくなって、わかりやすさに、エンターテイメント性は犠牲になってるかも~っては思ってみたり。アナールのル=ロワの方が言葉が平坦よ?2026/04/20




