講談社選書メチエ<br> 地中海世界の歴史8 人類と文明の変容 「古代末期」という時代

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講談社選書メチエ
地中海世界の歴史8 人類と文明の変容 「古代末期」という時代

  • 著者名:本村凌二【著】
  • 価格 ¥2,365(本体¥2,150)
  • 講談社(2025/12発売)
  • ポイント 21pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065420256

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内容説明

一人の歴史家の視点で古代地中海文明の4000年を描く全8巻、ついに完結。「帝国の滅亡」は「文明の衰退」なのか? 現代人の歴史観を揺さぶる、講談社選書メチエ創刊30周年特別企画。
わずか半世紀の間に正統な皇帝だけで26人、各地の「自称皇帝」などを含めて70人の皇帝が乱立したローマ帝国の「軍人皇帝時代」。284年に帝位についたディオクレティアヌスは、四帝の分割統治でこの「三世紀の危機」を収拾する。その後、帝国の統一を取り戻したコンスタンティヌス1世は、大胆な通貨改革と、ビザンティオン(現イスタンブル)への遷都を断行、キリスト教を公認して「大帝」とよばれる。しかし、国境地帯での異民族の侵入など、社会の深部ではすでに大きな変動が始まっていた。
395年、ついに帝国は東西に分裂。西ローマ帝国は、フン族など異民族に脅かされたあげく、476年に消滅。一方の東ローマ帝国は、6世紀のユスティニアヌス1世のもとで最盛期となり、その後15世紀まで帝国の命脈を保つ。
ローマ帝国が滅亡に向かうこの時代は、従来は単に「文明の衰退期」とみられてきたが、近年の研究では、新たな思潮と秩序を生んだ「古代末期」という時代区分として捉えられている。多神教世界が一神教世界に転換したとき、人間の心も決定的に変容していた。そして、「中世」さらに「近代」とはどんな時代だったのか。4000年にわたる「文明の旅」の終着地は――。

目次
はじめに:帝国の衰退か、文明の創生か
第一章 「危機の世紀」と歴史の宿命
1 軍人皇帝乱立の半世紀
2 内憂外患と暴落する威光
3 贅沢と軟弱の心性史
4 古代社会の法と自由
第二章 大帝と背教者の皮肉
1 変革の統率者、ディオクレティアヌス 
2 コンスタンティヌスとキリスト教 
3 帝国の混迷と東西分割:ユリアヌスとテオドシウス
4 キリスト教会の成功と堕落
第三章 蛮族に震える永遠の都
1 偉大な教父が見た「ローマ略奪」
2 アッティラの執念と帝国の東西
3 ゲルマン人への恐怖と讃嘆
4 聖者伝にみる民衆の憧れ
第四章 新たな世界への没落
1 地中海の神々と大自然
2 ユスティニアヌスのローマ復興
3 属州再編と帝国の衰退
4 衰亡史の三つの論点:経済・軍事・文明
5 古代末期への新しいまなざし
終章 その後の地中海世界
あとがき:四〇〇〇年の旅を終えて
参考文献
索引

目次

はじめに:帝国の衰退か、文明の創生か
第一章 「危機の世紀」と歴史の宿命
1 軍人皇帝乱立の半世紀
2 内憂外患と暴落する威光
3 贅沢と軟弱の心性史
4 古代社会の法と自由
第二章 大帝と背教者の皮肉
1 変革の統率者、ディオクレティアヌス
2 コンスタンティヌスとキリスト教
3 帝国の混迷と東西分割:ユリアヌスとテオドシウス
4 キリスト教会の成功と堕落
第三章 蛮族に震える永遠の都
1 偉大な教父が見た「ローマ略奪」
2 アッティラの執念と帝国の東西
3 ゲルマン人への恐怖と讃嘆
4 聖者伝にみる民衆の憧れ
第四章 新たな世界への没落
1 地中海の神々と大自然
2 ユスティニアヌスのローマ復興
3 属州再編と帝国の衰退
4 衰亡史の三つの論点:経済・軍事・文明
5 古代末期への新しいまなざし
終章 その後の地中海世界
あとがき:四〇〇〇年の旅を終えて
参考文献
索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

まえぞう

30
シリーズ最後の第8巻です。古代末期ということでローマの滅亡が描かれます。その原因は様々に論評されますが、次の時代の土台を築いたと考えるのが今風の解釈だそうです。一神教であるキリスト教が浸透していく時代でもありますが、多神教に馴染んだ人々からは、他の神々を認めないキリスト教徒は無神論者と映ったようで、なるほどなと思いました。2025/12/17

さとうしん

18
このシリーズは3巻まで読み、間を飛ばして古代末期に興味があったので最終巻に手を出す。キリスト教が帝国全土に広まったことについて心性史の観点から史料を読み解いているが、今頃になってこのシリーズ自体が心性史的手法を取り入れていたことに気づく。今巻は本村版ローマ帝国衰亡史と言ってもいいだろう。著者は地中海文明の終わりを「自然史」と位置づけている。ラストで文明の変遷をアカデメイアの閉鎖とベネディクトゥスによる修道院の設置に見出しているのが面白い。2026/01/03

ジュンジュン

13
シリーズ掉尾を飾るのはローマ帝国の終わりを描く。ただ、著者の視線は遥か彼方を見つめている。人類の歴史5000年のうち4000年が古代史であり、この時代を古代の終わり、神々の黄昏、つまり文明が大きく転換した時期と捉える。シリーズに通底する”心性”で言えば、神々から神へ。人々と共にあった神々はいつしか去り、唯一の神だけがそれぞれの個人と内面で向き合うようになった。2026/01/24

Go Extreme

3
古代末期 文明の変容 ローマ帝国 衰退 変質 キリスト教公認 異教 ゲルマン民族大移動 民族移動 コンスタンティヌス大帝 専制君主制 官僚機構 経済の地方分権化 荘園制 都市の衰退 境界の曖昧化 文化の融合 ヘレニズム ラテン文化 精神構造の変化 救済 終末論 聖者信仰 修道院 イスラームの台頭 ピレンヌ・テーゼ 暗黒時代 中世の萌芽 社会構造の変化 交易網の断絶 貨幣経済の変質 辺境の軍事化 属州 帝国の分立 統治体制 再編 移行期 連続性 断絶性 精神の変容 多神教から一神教へ 地中海世界の解体2026/02/10

いつき 守

2
読書スランプに紛れてずいぶんと読み終えるのに時間がかかってしまった1冊。 著者による『地中海世界の歴史』全8巻の最終巻。細かく分かれた専門の分野について執筆するのが当たり前な時代にあって古代オリエントからローマ帝国衰滅と中世の始まりの時期までを1人の著者で叙述するシリーズ。あとがきによれば著者の最終講義に際に語った目標の実現とのことであるが、これだけの大部の叙述を成し遂げる著者の力量に驚かされる2026/01/22

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