内容説明
ゴーリキー,ショスタコーヴィチ,マンデリシターム,エイゼンシテインら,スターリンによる大粛清の時代をかい潜った六人の作家や芸術家たちは,「独裁」といかに闘い,生き残り,死んだのか.かれらの秘められた事情とは何か.1990年代以降に公開された文献をもとにその真相に迫る,著者入魂の大佛次郎賞受賞作.
目次
はじめに
独裁者殺し――ブルガーコフ『バトゥーム』の世界
はじめに
1 スターリンからの電話
2 直訴状
3 動機
4 『バトゥーム』の世界
5 スターリン像の両義性
6 独裁者の思惑
エピローグ
恐怖という詩神――マンデリシタームのスターリン頌歌
はじめに――「隔離すべし,ただし保護せよ」
1 『クレムリンの山男』――その動機と波紋
2 現実との和解――「ヴォローネジ・ノート」より
3 『頌歌』――独裁者との和解
4 帰還,そして追放
エピローグ
鬱とテロル――マヤコフスキーの死と真実
はじめに
1 屹立する鬱
2 謀殺説の背景
3 死の入江
4 「栄光」のアイロニー
エピローグ
熱狂を見つめて――ゴーリキーはなぜ殺されたか
はじめに
1 ゴーリキーはなぜ帰還したか
2 「蜜月」の闘い
3 離反
4 最後の闘い
もう一つの仮説,そしてエピローグ
テロルと二枚舌――ショスタコーヴィチの闘い
はじめに
1 何が裁かれたのか――『ムツェンスク郡のマクベス夫人』の謎
2 時代背景といくつかの仮説
3 オペラと権力闘争
4 葬送とレクイエムの間に――交響曲第四番
5 「悪霊」へのまなざし――『プーシキンの詩による四つの歌曲(ロマンス)』
6 交響曲第五番――成立の背景
7 「革命」の意味するもの,または解釈学のフォークロア
エピローグ
衝突とカーニバル――エイゼンシテインにおける革命と権力の表象
はじめに
1 革命と暴力の表象――アトラクションのモンタージュ
2 信念の喪失
3 根源の亀裂
4 権力闘争そしてファシズムの嵐
5 『イワン雷帝』成立の背景
6 解釈――第二部フィナーレをどうとらえるか
7 『イワン雷帝』批判――その問題点
8 憂鬱なカーニバル
エピローグ
あとがき
来るべきスターリン学のためのささやかな里程
――岩波現代文庫版あとがきに代えて――
初出一覧
人物紹介
感想・レビュー
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燃えつきた棒
tsubomi
どら猫さとっち
1.3manen
BATTARIA




