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内容説明
【ページ数が多いビックボリューム版!】原泰久氏(『キングダム』)、激賞!! 「これほど鋭利で冷たく熱く、残酷で美しい物語が他にあろうか。完結するのがあまりに惜しいです。」 ――美しく切ない大人の寓話ファンタジー、堂々完結!!! 「月光王」と呼ばれるシャリバルテ王国の若き王は、隣国への侵略戦争を始め、海沿いの王国ペアンの幼い王女オルガを妃にする。王の無礼な振る舞いに苛立つオルガであったが、彼の不器用な優しさにふれ、次第に二人は心を通わせていく。王が犯した罪、オルガの秘密、王の異母弟マグレブの誓い。残酷な運命が三人を翻弄する。そして時は流れ、正気を失った王妃のもとに双子の男児が生まれる。その名はアーダルテとアードルテ。広い王宮に眠る秘密。愛と孤独。光と影。この国の命運は如何に――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
18
白と黒で織り成す漫画における血の色は黒だ。それは闇の色でもある。しかし善悪に線を引くことが難しいように、白と黒にもグラデーションがあるはずだ。白が光で黒が闇、ではないかもしれないと、中村明日美子の漫画を読むといつも感じる。なぜなら彼女の描く白と黒の漫画にはグラデーションがあるからだ。「…ーーどうして こんなことになってしまったんでしょうね 私たちは 幸せになる未来もきっと あったはずなのに…」グラデーションに人は惑い、故に呪われる。グラデーションに人は慰められ、故に救われる。運命は、運命ではないのだ。2025/12/28
あんコ
9
★★★★★話の流れから悲劇しかないと分かっていたけれど、何かが違ってたら幸せになる未来も……(´;ω;`)本の帯に美しく切ない大人の寓話ファンタジー堂々完結「これほど鋭利で冷たく熱く、 残酷で美しい物語が他にあろうか。 完結するのがあまりに惜しいです。」(原泰久)、とあるけどその通り!!ほんと「あぁ……終わってしまった」って感じでなんとこの気持ちを言い表していいのか、語彙の乏しい自分が恨めしい…美しく、恐ろしく…苦しく、そして哀しい…。それぞれの立場、人生が絡み合って伏線が回収されていき完結。お見事!! 2025/12/24
にぃと
9
王と王妃、王弟の3人の物語は美しすぎて残酷で、後書きで「王はあらゆる選択を間違えた。清々しく。」っていうのがまさしくそんな感じで、どこかで機会があっても結局こうなるんじゃないかという予感もあって、なのにあそこまで綺麗な終わり方なのが本当に不思議。これにて最終巻。第1話ともリンクしているかもしれない、そう思えるような内容で、本当にここで終わるんだな、と納得できてしまった。2025/12/21
ozoz
2
はぁぁぁ。終わってしまった。息をのむ美しさと残酷さ、悲しさと虚しさ。終始飲み込まれていく世界観。オルガの美しさが際立ち、月光王が枯れていく。笑顔がまぶしい二人の扉絵が切ない。原泰久先生の帯どおり、完結が惜しい!2025/12/20
ヘレン
0
王が切なく悲しい。1巻から読み直したい。2025/12/26




