内容説明
大学生YouTuberの「俺」。再生回数を稼ぐため、知り合いの配信者が消息を絶った曰くつきの廃墟に向かい、予想だにしない恐怖に直面する(「廃墟で○○してみた」)。不倫相手から情事をキャンセルされ、やむなく帰宅した男は、何者かに殺された妻の遺体を発見する。現場にいたのは息子だけで……(「目撃者」)。踏み込んだら戻れないホラー&ミステリ6編収録。織守きょうやのダークサイドが渦巻く、禍々しい短編集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
155
織守 きょうやは、新作中心に読んでいる作家です。本書は、自業自得厭ミス短編集でした。 オススメは、「目撃者」&「廃墟で○○してみた」です。 https://books.kobunsha.com/book/b10153668.html2026/01/10
パトラッシュ
143
『世にも奇妙な物語』の原作になりそうな、自業自得のバッドエンドに陥った人間模様。人は自分が不運に見舞われると「誰のせいだ」と責任転嫁先を探すものだが、見つけられず泥沼に沈んでしまうプロセスが神経を逆なでする後味の悪さを醸し出す。どの作品もホラーテイストながらリアルの世界にとどまっているため、犠牲者の後悔が強烈に迫ってくるのだ。また「幽霊刑」は式貴士「カンタン刑」の、「壁の中」はポー「黒猫」のオマージュとなっており、自分ならこうするという作者独特のひねりが効いている。作者が新境地を求めた試作品的な感がする。2025/12/26
ちょろこ
122
なんてこと!の一冊。ホラー&ミステリ6篇。一話目の通りすがりの目撃が招いたまさかの罰を描いた「幽霊刑」は設定といい、なかなか心臓に悪い幕開け。その後もそれぞれ登場人物たちを待ち受けるものとは…さまざまなあの手この手のストーリー展開にドキハラしながら否応なしの引きこまれ感がいい。ホラー味溢れた「壁の中」と、恐怖と得体の知れない匂いまで感じられる「五人目の呪術師」が印象的。一瞬の自分の判断からの転がされ感、なんてこと!の味わいが巧い。何となくいつまでもフォークで刺した穴を虚無感と共に見つめている感覚の短編集。2025/12/19
タイ子
84
6作の短編集。帯の紹介どおり「あーあ」が「あ…!に変わる暗い快感。どれも自業自得でやらかしたことが最後に「だからぁ」って言いたくなる作品集。殺人を引き受けてくれた友人が逮捕されたというのに自分はぬけぬけと知らぬふりを通そうとする自分勝手な男にふりかかる最悪事態。スランプに陥った作家の家に突如現れた女性がなぜか急死した。男がとった行動の結末が…こわっ!夫が出張から帰ったら妻が死んでいた。第一発見者を疑え!2歳の子供がママの最期を目撃していた。最後の呪術師の話はありそうで怖い。妙に胸がさわぐホラーミステリー。2025/12/07
みかん🍊
79
6編からなる自業自得短編集、なんでそんな短絡的な事するかな反省しても遅いのに、犯罪を見て知らん振りする人は今やたくさんいる、それが罪となる世界はいいのか悪いのか、廃墟に侵入するユーチューバーも何で誰にも言わず一人でそんな所へ行ってズンズン中へ入っていくかな、よくあるホラー映画では絶対殺されたりするのに、自業自得だけどすっきりとはいかない。2026/01/02




