出版社内容情報
コスミック時代文庫
内容説明
ある日、だるま屋吉蔵の姪っこのお藤が、無銭飲食をしたと責められる武家と茶漬屋の親父との争いに居合わせた。ところがお藤は肝心な事を見聞きしていなかった。正確に記録できないと呆れる吉蔵だったが、自分が調べると秋月伊織が助け舟を出す。吉蔵の片腕として情報の正否を見届ける役目を伊織は自ら好んで担っている。土下座までさせられる屈辱を味わい、刀傷沙汰を起こして囚われた武家に対して、親父は横柄な態度で吟味さえも逃れる。互いの言い分が対立し、どちらが正しいか見極めるために伊織は調べを進める。すこぶる評判が悪い茶漬屋の裏の顔が明らかになる一方で、父親を信じる武家の息子と出会った伊織は心打たれ―。人気シリーズ第三弾!!
著者等紹介
藤原緋沙子[フジワラヒサコ]
高知県生まれ。小松左京主宰の創作教室「創翔塾」出身。2002年、「隅田川御用帳」シリーズの第一巻『雁の宿』で作家デビュー。同シリーズで第二回歴史時代小説作家クラブのシリーズ賞を受賞。人情時代小説の名手として人気を博している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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