内容説明
災後の福島で医療支援をしていた友が死んだ。志半ばでの友の死に、自分は何もしなくていいのかと自問する外科医・雨野。そんな中、福島のある病院が、院長の急逝で診療を続けられなくなったという知らせが。「ならば俺が行く」。外科医を辞め地域医療の現場に飛び込んだ雨野を待ち受けていたのは―― 。現役外科医によるシリーズ第八弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mike
97
外科医の道を退き地域医療へと身を捧げる選択をした雨ちゃん。でも彼は外科医として優秀でありまだ若い。果たして今回の彼の決断はどうだったのか…昨日身内が他界した事もあり今回の話はより心を動かされ涙涙。後半に凛子がチラリと登場する。外科医としてもかなり優秀であり、人の病だけでなく心の中まで瞬時に見極める聡明な女性。この子大好き。2026/01/01
Sato
69
シリーズ8作目。主人公の外科医 雨野は、研修医時代から育ててくれた都内の総合病院を辞め、震災から2年後の福島へ。院長が急逝し、医療存続の危機にある病院の「院長」として赴任する姿には、相当の葛藤と覚悟を感じました。 「自分が本当に求めているものは案外分からない」という言葉が50代の私の心にも深く刺さります。地域医療の厳しい現実や、都会との医療格差に直面しながらも、誠実に一歩を踏み出す雨野先生。震災から15年を前にこの本に出会えた幸運に感謝しつつ、新境地で奮闘する彼をこれからも全力で応援し続けたいです。2026/03/10
itica
67
シリーズ8。医師となって9年目。外科医の経験を積み、着実に足場を固めている雨野隆治であるが、ふと、このままで良いのかと漠然と思う。そんな時、旧友の事故死のニュースを目にし、隆治はある決断をする。まさに「えー!」だよ。今までと全く違う環境に飛び込む隆治に驚いたが、これがもう涙なしでは読めない。運命は時に残酷だ。でも、それを乗り越えて隆治は人間として更に成長することだろう。頑張れよ! 2025/11/26
saga
52
東日本大震災の被災地で、隆治の医学部時代の同窓生が不慮の事故で亡くなった。その彼は生前から「医とはなにか」を語っており、隆治も影響を受けていたのだろう。東北の個人病院の院長が亡くなったニュースが隆治を動かしてしまう。外科医としてのキャリアを捨てて、その病院に行くことが正解なのか? そして、赴任先の病院では後腹膜肉腫に侵された看護師の看取りをすることに。これって期間もプロットも『外科医、島へ』の焼き直しに見えてしまうのだが……。2026/02/16
涼
47
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2026/06/post-e75236.html この病院の話は、実話に基づいていたのではなかったか。そして著者は、その病院で臨時院長として勤めたこともあったと思う。2026/06/09
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