内容説明
「治したい。でも治せない。どうすりゃいいんだ、俺」
累計23万部突破のベストセラーシリーズ、感動の第3弾
若手外科医・雨野隆治のもとに急患で運ばれてきた二十一歳の向日葵(むかい あおい)。
彼女はステージⅣの癌患者だった。
自分の病状を知りながらも明るく人懐っこい葵は、雨野に「人生でやっておきたいこと第一位」を打ち明ける。
医者として止めるべきか
友達として叶えてあげるべきか
現役外科医が生と死の現場を圧倒的リアリティで描く、シリーズ第三弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
drago @町田ゼルビア応援中。
157
今回は、医療小説というより爽やかな青春小説という感じ。 ◆21歳の末期がん患者との富士登山は、現実にはあり得ないのだろうけど、彼女のために何かをしてあげたい西桜寺凛子の気持ちは痛いほど理解できる。 ◆雨野隆治には、現在の彼女(はるか)よりも凛子先生の方がお似合いだと感じるのは、私だけだろうか。(^^; ◆雨野の上司である佐藤女史の恋の行方が中途半端なまま…。続きを待ってます! ☆☆☆☆2021/06/26
ゆいまある
130
医者って5,6年目が一番仕事も少し分かってきて後輩も入って面白いところ。本作のアメちゃんもその時期。ただし先輩と後輩が出来過ぎ。初めて明かされる佐藤先生のプライベート。それでこそ私の佐藤先生。ラストは癌患者と過酷な富士山登山に挑戦するアメちゃん。そうだよ、医者は患者に育てられるんだよ。いい出会いであった。しかし恋人はるかとはこのままでいいのか。アメちゃんも全然連絡取ってないし、向こうは仕事に対する理解度が低すぎるし。アメちゃんて、不器用なだけじゃなくて恋愛感情持ちにくいのかな。続編を待つ!2021/12/08
ゴンゾウ@新潮部
116
研修医5年目を迎え外科医として成長した隆治。1年目の頃のがむしゃらさと熱量は減ったが冷静さが増してきた。急患で運ばれてきた末期癌を患う葵との交流。医者として友人として どう接するか判断に悩むが、隆治と凛子のような医者であれば生命を任せられると思った。大袈裟ですが。2021/07/31
Kau
105
泣くな研修医シリーズの三作目。実は第一作を借りられなくて先に読んでいます。雨野先生も後期研修医として5年めで色々と手術を任されるようになってきました。後輩の研修医の凛子先生も外科にやってきて。ある日、救急外来に21歳の日向さんという女性が運ばれてきたのですが。。。仕事にも人生にも一生懸命な雨野先生です。😊2021/10/07
Ikutan
89
シリーズ第三弾。泣き虫外科医のアメちゃんも医者になって五年目、頼れる中堅ドクターに成長。後輩の凛子にアドバイスしたり、学会発表デビューしたり。私生活でもはるかちゃんと少しずつ進展。相変わらず泣き虫だけどね。今回も個性豊かな患者さんとのエピソードに驚いたり、感心したり。そんな中、急患で運ばれてきた21歳の向日葵はステージⅣの癌患者だった。ということで後半は思わず力が入って感動はしたけれど、真っ直ぐ過ぎてちょっと肩透かし。結婚出産と仕事の間で悩む佐藤先生のエピソードはリアルだった。まだまだ続くのかな?楽しみ。2021/03/12