内容説明
俺、こんなに下手クソなのに
メスを握っている。命を託されている。
研修医・雨野の物語、待望の続編。
文庫書き下ろし!
雨野隆治は27歳、研修医生活を終えたばかりの新人外科医。
二人のがん患者の主治医となり、奔放な後輩に振り回され、
食事をする間もない。
責任ある仕事を任されるようになった分だけ、
自分の「できなさ」も身に染みる。
そんなある日、鹿児島の実家から父が緊急入院したという電話が……。
現役外科医が、生と死が交錯する医療現場をリアルに描く、
人気シリーズ第二弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
五右衛門
142
読了。前巻から引き続き読んでしまいました。主人公の成長を楽しみながらもう一方で苦悩、悲しみ等も一緒に経験したようです。辛いことの方が多い中である患者さんから死ぬ間際に良い医者になれよと。父親の最後も壮絶でした。そんな時彼女が居てくれました。救われました。次巻あるのかな?楽しみに待ってます。2021/01/31
まさきち
141
研修医の期間を終えて、晴れて正式な外科医となった隆治。そんな新米医師の日常が語られる一冊で、波乱万丈な出来事に見舞われることはないが、患者と医師、そして医者達の会話の中に非常に考えさせられることの多いこと。隆治とはるかも無事次なるステージへの一歩を踏み出し、今後の展開への期待を膨らませての読了です。2025/07/24
ゆいまある
118
研修が終わり、新人外科医となったアメちゃん。え!外科って切るの?縫うの?動脈傷つけて大出血とかあんの?もう手に汗握る。いやー、同じ医師免許貰って仕事するんでも、患者の身体に指一本触れずにいられるのって精神科医だけだよね。私、医者名乗ってていいのかな。アメちゃんは不器用で真面目過ぎて、外科医の癖に癌になった父に会いにも行かない。大事な事を誰にも相談できない。そんなんでどうやって成長していくんだろ。しかもそんなに好きでもない相手と付き合うって決めちゃって。このままじゃクズになるよ。続編へ。2021/11/24
milk tea
113
成長していく雨野くんを見るのは気持ちのいいものですね。佐藤先生の言葉が胸にグサッときます。凛子さん、はるかさんの存在も大きいです。2021/06/26
ma-bo
112
シリーズ2作目。2年間の研修医期間を終え新人外科医となった雨野隆治。二人のがん患者の主治医となり責任のある仕事を任されるようになるが、自分の未熟さも身に染みる。そんな中故郷の父親ががんで緊急入院したという連絡が…隆治の葛藤、成長、はるかとの関係、次作へ。2023/07/22