内容説明
象徴学を専門とする著名な大学教授ロバート・ラングドンは、プラハを訪れていた。最近恋仲になった気鋭の純粋知性科学者キャサリン・ソロモンの講演を聴くためだ。講演でキャサリンは、人間の意識にまつわる驚くべき発見について解説した著書を発表予定だと話した。しかしそれは、何世紀にもわたって人々が信じてきた通念を脅かしかねないほど斬新な内容だった――。
残忍な殺人事件が起こってラングドンは大混乱に巻き込まれ、キャサリンは原稿とともに突然姿を消す。物語がロンドン、ニューヨークへとひろがるなか、ラングドンは懸命にキャサリンをさがしながら謎を解明していく。そして、未来の科学や謎めいた伝承と苦闘したすえに、ある秘密のプロジェクトに関する衝撃の真実を知る。それは、人間の心についての常識を根底から覆すものだった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
197
(承前)熟練職人によるエンタメの出来栄えは文句ないが、物語展開のためとはいえ山積みの不自然な設定に不満の残る読後感だった。旧ソ連がプラハの地下に建設したシェルターを、アメリカが勝手に秘密施設化する。そこでの人体実験の被験者を放置し、暴走の連続殺人を起こしてしまう。施設管理のため元CIA幹部を脅して大使とし、思うがままに動かそうとする権力者。一連の経緯を中ロなど各国情報機関が察知できず、全く手を出してこない。何よりキャサリンが発表しようとした理論が、これほどの騒ぎを起こすものとはどうしても思えなかったのだ。2025/11/29
タックン
119
上巻の謎であったキャサリンの本の原稿の全容に驚愕するラングドン。下巻の序盤で彼女の本を消し去りたいフィンチを始めとした謎の組織とその目的があっけなく明かされて唖然となりました。黒幕は〇〇〇に驚いたけど納得。その後の展開はいつものラングドンシリーズで安心しました。 上巻からずっと説明されてきたけど、やはりキャサリンの研究とか本の内容とか黒幕組織が計画した研究内容は難しかった。最後に謎の人間だったゴーレムの秘密が明かされたが驚愕の事実だった。まさか〇〇〇〇とは。サーシャは無事保護されてよかった。2026/02/15
美紀ちゃん
92
キャサリンの本が出版されると国家の安全保障にとって重大な危機が訪れると考えている強大な組織が存在する。2人を狙っているのはCIA。「界域」という名のCIAの巨大な地下施設が大爆発。ゴーレムの正体は?ドミトリ・シセヴィッチは医療記録によると死んでいる。では?その伏線回収がすごい!びっくりした。そしてラストが素晴らしい。ラングドンが読み上げた書類の文章に震えた!良かった。本当に。救われた!涙が出そうになった。本のタイトルもすごい。プラハの壮麗な街の様々な場所を観光したような気持ちになった。楽しい読書だった。2025/12/27
ネギっ子gen
83
【ダン・ブラウン、今回も“知”の冒険活劇で面白い】連れ合いの感想は、「このシリーズ、ハラハラドキドキさせられるが、最後はお約束通りに悪は滅びるってぇのが、いいね」でした。確かに。原著刊行は2025年。「訳者あとがき」によれば、<早期の訳書刊行に向けて、この作品の翻訳作業は原著発売のかなり前からおこなわれたが、内容の漏洩を防ぐために、作者側からきびしい制約が課せられた。翻訳者は厳重に施錠された一室でのみ作業が許され>と――。この翻訳作業の様子を知りたい方は、以下にてアクセスを。 ⇒「監禁された翻訳者の手記」2025/12/24
yukaring
65
ラングドン教授シリーズの最新作。今回も猟奇殺人&極秘プロジェクトに巻き込まれる教授。このシリーズを読むと世の中は秘密結社や謎の組織たらけのような気分になるが、実はそうなのかもしれない。恋人で純粋知性学者のキャサリンの講演に同行した彼だが、キャサリンはそこで人間の意識にまつわる驚くべき発見を著書の中で発表すると話す。その後原稿と共に姿を消した彼女を探してラングドンはプラハの街を駆け巡る。そして起こる残忍な殺人と諜報活動や謎のプロジェクトの影、人の心や脳と意識。一気にギアが入る下巻からの読み応えが流石だった。2026/07/12
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