内容説明
象徴学を専門とする著名な大学教授ロバート・ラングドンは、プラハを訪れていた。最近恋仲になった気鋭の純粋知性科学者キャサリン・ソロモンの講演を聴くためだ。講演でキャサリンは、人間の意識にまつわる驚くべき発見について解説した著書を発表予定だと話した。しかしそれは、何世紀にもわたって人々が信じてきた通念を脅かしかねないほど斬新な内容だった――。
残忍な殺人事件が起こってラングドンは大混乱に巻き込まれ、キャサリンは原稿とともに突然姿を消す。物語がロンドン、ニューヨークへとひろがるなか、ラングドンは懸命にキャサリンをさがしながら謎を解明していく。そして、未来の科学や謎めいた伝承と苦闘したすえに、ある秘密のプロジェクトに関する衝撃の真実を知る。それは、人間の心についての常識を根底から覆すものだった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
134
(承前)熟練職人によるエンタメの出来栄えは文句ないが、物語展開のためとはいえ山積みの不自然な設定に不満の残る読後感だった。旧ソ連がプラハの地下に建設したシェルターを、アメリカが勝手に秘密施設化する。そこでの人体実験の被験者を放置し、暴走の連続殺人を起こしてしまう。施設管理のため元CIA幹部を脅して大使とし、思うがままに動かそうとする権力者。一連の経緯を中ロなど各国情報機関が察知できず、全く手を出してこない。何よりキャサリンが発表しようとした理論が、これほどの騒ぎを起こすものとはどうしても思えなかったのだ。2025/11/29
ネギっ子gen
58
【ダン・ブラウン、今回も“知”の冒険活劇で面白い】連れ合いの感想は、「このシリーズ、ハラハラドキドキさせられるが、最後はお約束通りに悪は滅びるってぇのが、いいね」でした。確かに。原著刊行は2025年。「訳者あとがき」によれば、<早期の訳書刊行に向けて、この作品の翻訳作業は原著発売のかなり前からおこなわれたが、内容の漏洩を防ぐために、作者側からきびしい制約が課せられた。翻訳者は厳重に施錠された一室でのみ作業が許され>と――。この翻訳作業の様子を知りたい方は、以下にてアクセスを。 ⇒「監禁された翻訳者の手記」2025/12/24
美紀ちゃん
48
キャサリンの本が出版されると国家の安全保障にとって重大な危機が訪れると考えている強大な組織が存在する。2人を狙っているのはCIA。「界域」という名のCIAの巨大な地下施設が大爆発。ゴーレムの正体は?ドミトリ・シセヴィッチは医療記録によると死んでいる。では?その伏線回収がすごい!びっくりした。そしてラストが素晴らしい。ラングドンが読み上げた書類の文章に震えた!良かった。本当に。救われた!涙が出そうになった。本のタイトルもすごい。プラハの壮麗な街の様々な場所を観光したような気持ちになった。楽しい読書だった。2025/12/27
mayumi
26
んー。今回は微妙だったかな…。ゴーレムの正体は予想通りだったし、キャサリンが自分の研究について滔々と述べている部分は眠くなってしまったよ…。ただ、92章に出てくるURL。これ、実際にアクセスしてみると、わりとドッキリする。最初はサイトが移動してしまったみたいな画面が出てくるんだけど、そのまま見続けてると、一瞬何かが出てくる。わりと怖い。ちなみに私は小説の内容通りの映像が出てくると思ってたんだけど、そこまでショッキングじゃなかった。2025/11/20
さっちん
18
息もつけない展開が続く中、ラングドンの瞬時の状況判断が冴え、キャサリンを守りぬき、キャサリンの著作が消される理由も少しずつ解かれていく。そしてラストにまたラングドンの瞬時の判断のすごさにやられます。ただ守るだけではなく優しさに満ちていました。今まで考えたこともなかった「意識について」も考えさせられました。登場人物では、ネーゲル大使が本当に素敵な人だと感じました。誠実さゆえに部下の信頼も厚くって。ネーゲル大使が日本に赴任して、ラングドン教授が日本に来ないかなぁ。2025/12/26
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