創元推理文庫<br> 横丁の名探偵 犯人当て小説傑作選

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創元推理文庫
横丁の名探偵 犯人当て小説傑作選

  • ISBN:9784488400682

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内容説明

ミステリ作家たちが工夫を凝らし、読者と頭脳戦を繰り広げる犯人当て小説。その傑作の数々から“読者への挑戦”ものを中心に精選し、全3巻のアンソロジーに集成した。第2巻には長屋のご隠居が掛軸泥棒を見抜く仁木悦子「横丁の名探偵」、恩人の息子捜しが殺人事件に発展する巽昌章「埋もれた悪意」、犯人当て短篇を作中に織り込んだ今邑彩「時鐘(とけい)館の殺人」など全7篇を収録。大胆にして緻密な仕掛けを操り、それぞれのスタイルで意表を突く作品群に、あなたは何度も驚かされるはず。達人の騙りに翻弄される愉しさを存分に味わってください。/【目次】序文=福井健太/「横丁の名探偵」仁木悦子/「アリバイ不成立」石沢英太郎/「埋もれた悪意」巽昌章/「ダイヤル7」泡坂妻夫/「聖バレンタインデーの殺人」岡嶋二人/「ひとりじゃ死ねない」中西智明/「時鐘(とけい)館の殺人」今邑 彩

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

60
ヒントを全てさらけ出し、正々堂々と知恵による勝負を挑む。「読者への挑戦」とはまさにミステリにおける真剣勝負の場。という事で犯人当て小説アンソロジー。中には唐突でちょっとアンフェアに感じるものや、それ気が付くだろ、という物も含まれてるけど。白眉は何と言っても今邑彩「時鐘館の殺人」。読者への挑戦状と雑誌掲載という要素を逆手に取ったそのスタイルには見事騙されました。泡坂妻夫「ダイヤル7」は既読だけど犯人の想定していないたった一つの偶然を手掛かりに絞り込めるのは本当に名人芸。どれも技巧に満ちたものばかりでした。2026/04/23

51
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2026/05/post-5c0ed0.html 最後は【時鐘館の殺人】。 題名通り、最初の持ち主の趣味で集められたたくさんの時計。しかも、全部意識的に狂わせてある。 この狂った時計が謎解きの肝である。 今はゲストハウスになっていて、客室の番号が(時計盤に合わせて)イタリア数字というのも、かなりヒントになっている。2026/05/17

geshi

24
『横丁の名探偵』著者の柔らかいユーモアが落語形式と合ってる。何気に手掛かりはしっかり。『アリバイ不成立』厳密には犯人当てとしては弱いがミスリードの散らしが効いてる。『埋もれた悪意』選択肢を限定させる巧さが犯人の意外性を生む良い切れ味。『ダイヤル7』手掛かりが現代では分かりにくいのが難。アンフェアとは言わせない稚気ある仕掛け。『聖バレンタインデーの殺人』ショートショートで込み入った事やるなぁ。『ひとりじゃ死ねない』モノローグの企みを暴く手掛かりを何てあからさまに出してくるんだ。2025/12/24

だるま

18
犯人当て小説傑作選3分冊の内の2冊目。第1弾より新しい作品群になっていて、時代的には「新本格」出現のやや前あたりか。巽さんと中西さんのは大学のサークルで同人誌に書いた作品。私は両方既読だったが、学生の作とは思えないプロ顔負けの見事な犯人当てだった。巽さんは後々評論家になってしまわれたけど、作家の道を選んで欲しかったな。「ダイヤル7」も既読で、泡坂さんの短編ベストスリーに入ると思う。騙し方が職人芸そのもの。未読作の中では今邑彩さんが抜群だった。第3弾は綾辻、有栖川、法月の3氏と、最近の本格派新鋭の共演かな?2026/01/17

よるのもち

15
良質な犯人当てを集めたアンソロジー!泡坂妻夫『ダイヤル7』のみ既読でした。一点に気づければ解けるタイプから、入り組んだ構成のものまでバリュエーション豊かで楽しかったです。中西智明さんの『ひとりじゃ死ねない』をやっと読めたので満足。2026/03/31

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