内容説明
ミステリ作家たちが工夫を凝らし、読者と頭脳戦を繰り広げる犯人当て小説。その傑作の数々から“読者への挑戦”ものを中心に精選し、全3巻のアンソロジーに集成した。第1巻には名探偵・神津恭介がホテルの密室殺人に遭遇する高木彬光「妖婦の宿」、チーム移籍を控えたプロ野球投手が殺される坂口安吾「投手(ピッチヤー)殺人事件」、黄色い窓の部屋で起きた変死事件を描く陳舜臣「新・黄色い部屋」など全10篇を収録。謎を解く手掛かりは、本文中のあちこちに隠されています。あなたは巧妙な罠に騙されずに推理力を働かせ、真相を見抜くことができますか?/【目次】序文=福井健太/「妖婦の宿」高木彬光/「投手(ピッチヤー)殺人事件」坂口安吾/「民主主義殺人事件」土屋隆夫/「文学クイズ「探偵小説」」江戸川乱歩/「車中の人」飛鳥 高/「土曜日に死んだ女」佐野 洋/「追悼パーティ」菊村 到/「高原荘事件」山村正夫/「新・黄色い部屋」陳 舜臣/「愚かなる殺人者」笹沢左保
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
涼
44
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2026/02/post-592a68.html 全体に昭和の話を懐かしく堪能した。2026/02/25
geshi
32
昭和の推理小説の犯人当てもの短編集。『妖婦の宿』名作と言うべきフェア精神と騙しの手際が巧み。外連味と思っていた要素をロジカルに使うところが余りのない本格ものらしくて好感持てる。『民主主義殺人事件』文学性の中に手掛かりをうまく埋没させているのは意図的にかたまたまか。『車中の人』サスペンス風味で刑事が追うのは誰か?の犯人当てへの興味を掻き立てている。『新・黄色い部屋』シンプル・イズ・ベストという感じの一点の矛盾に気づけば犯人が分かる推理クイズの王道。読者が気づくタイミングをうまく操作してるなぁ。2025/09/11
だるま
18
犯人当て小説傑作選。全3巻で、これが1巻目。古い作品から巻が進む毎に新しい作品になるらしい。この巻の正直な感想は、「編者さん、余り苦労せずに選んだなあ」。巻頭が高木彬光氏の『妖婦の宿』で、もう何度アンソロジーに採られたか分からん。その後は坂口安吾氏と土屋隆夫氏。この3作合計で180ページ。残りの7作合計で120ページ。つまり7作は推理クイズをちょっと膨らました程度の物だった。乱歩氏なんて、穴埋め問題でモロに推理クイズ。表紙に乱歩の名を載せたいのだろうけど、これは酷い。2巻目以降はマシになるのを期待しよう。2025/10/13
読書一郎
18
積ん読本が大量にあるのに、こういう本を出されると手に取らずにはいられないのが、オールド推理小説ファンの悲しい性です(笑)。高木彬光、坂口安吾から陳舜臣、笹沢佐保まで、「第三の波」以前に活躍された、昭和を代表する推理作家のみなさんの犯人当てが楽しめます。2025/09/14
小梅さん。
12
なんて豪華なラインナップ。 冒頭が高木彬光氏の神津恭介シリーズなんて嬉しすぎる。 2時間ドラマで近藤正臣氏が演じてたなぁ、と懐かしく。 犯人あては例によってあまり真剣には取り組んではいないのだけど、どの話も読み応えはばっちり。 こういう、まさに『推理小説』という作品は大好きである。2026/01/29




