二見時代小説文庫 狗の功名 - 大江戸秘密指令７

著者名：伊丹完

二見書房（2025/09発売）

• ISBN：9784576250144

内容説明

元盗人で火盗改の狗が隠密長屋の仲間に!?
役割は？　危惧は？

人を惑わせボロ儲けを企む町医者と薬種商の二人は、隠密お梅の父・小栗藩御殿医の元弟子たちだった。
二人を阻止すべく隠密たちは…。

銀八はその昔猿吉といったが、実は生まれも名も分からぬまま育ち、盗っ人の道に入るも親方が殺され、火盗改の狗に。が、幇間の銀八として隠密長屋を盗っ人長屋と思い探りを入れていたが見破られ、今度は勘兵衛たちの狗に。そして銀八はお座敷で町医者と薬種商の悪巧みを知る。二人とも、隠密お梅の父・御殿医の元弟子だった。二人の企みを阻止すべく隠密たちは……。

11人めの隠密になれるのか？――好評シリーズ第７弾！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[マカロニ マカロン]

個人の感想です：A－。本作は表題の「狗」になった銀八側からシリーズ第5巻、6巻を見たスピンオフになっていて、前作を読んだ人は更に楽しめる。また、お梅さんの出自も明かされていて、女性が医者になれなかった時代の様子も窺え、本巻でもその能力を発揮している。本シリーズは10人の長屋に住む隠密達のキャラや能力が魅力的で、読みながら脳内で配役をしていた。本作で活躍の銀八は岡村隆史さん、お梅さんには高島礼子さん、担ぎの小間物屋で女中衆に人気の徳次郎は大河で貸本屋の横浜流星さん、熊吉はVIVANTの冨栄ドラムさん

2025/03/04

[おだまん]

フィナーレにふさわしい鮮やかなオールスターのチームプレイ。ひとりひとりにスポットもあてられてあらためてそれぞれキャラが魅力だなぁと思う。銀八含めたこれからの活躍も読みたいものだけど。

2025/08/24