内容説明
不景気を吹き飛ばせ!
新シリーズ第2弾
老中の元家臣たちは今、長屋の店子にして隠密。
悪を痛快に懲らしめる。
江戸評判の親切な質屋は、クジで当たると大金が入る招福講でも人気だが……。
裏で金儲けに走る質屋から根こそぎ金を奪う大仕掛け。
日本橋田所町の裏長屋は、世間の長屋とは反対に、毎月晦日になると大家が店子に手当てを支払う。実は大家をはじめ店子全員、老中松平若狭介の元家臣で、悪を懲らしめる隠密だった。不景気風が吹き荒れる江戸で、親切な質屋として町中の皆に頼られる津ノ国屋。一方でクジが当たると大金が入る「講」もやっていたのだが、これがいかがわしく、隠密たちの出番となって……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ごへいもち
12
ちょっと説明がくどいかなぁ。でも次へ2023/09/18
マカロニ マカロン
11
個人の感想です:A-。コロナ禍を抜け出そうとしている今、「景気回復大作戦」というタイトルはとてもタイムリーだ。江戸時代にも小判の改鋳や金融引き締め政策、飢饉等で不景気な時代も多かったことだろう。そんな中庶民が夢を求めて「招福講」というネズミ講的なものにはまっていく人が増えてきた。その元締めの津ノ国屋は良心的な質屋と高評価だったが裏の顔があった。隠密長屋の9人+大家の勘兵衛が悪だくみを暴いて行く。今の日本にも強盗ルフィー一味を一網打尽にするようなチームが欲しい2023/06/29