内容説明
この国の騎士爵家の三男とは、家の為に献身を求められ、やがて民の為に死ぬ運命にある存在だ。
私には前世の記憶と、幸いなことに持って生まれた『ギフト』があった。
その恩恵のおかげで私は王都の魔法学院に入学することができた。
華やかな貴族社会で羽目を外す婚約者を尻目に、私はただひたすら学院の環境を活かして、家族のために己の研鑽を積む。なぜなら、彼らは前世で経験したことのない愛情を私に与えてくれたからだ。
民草を護り、王国の安寧に寄与すると壮大で殊勝で矜持に満ちた父や兄達とは違い、私にはそのような大それた信念は無い。ただ、私を愛してくれた者達が安寧に暮らしていける手段を求め続けているだけだ。
だから、買い被りはよしてくれ。
私は、辺境の子であり、騎士爵家の三男であり……自分の名前すらわからない「名もなき」存在なのだから。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
こも 旧柏バカ一代
19
騎士爵と言っても戦国時代の国人衆のような土着の実力者の家の三男に産まれた主人公。前の人生ではネグレクトされ施設で育ちブラック企業で働き会社が潰れたら路上に放り出された人生だった模様。今世でも親は忙しくてネグレクト気味だったが、後見人として家臣が常に側におり兄達も気にかけてくれていた。そんな彼等のため主人公は生きる。2025/08/16
わたー
11
★★☆☆☆物語としてはプロローグで、多分これからどんどん面白くなっていくとは思うのだが、私向きの作品ではなかったかな。人の生存領域を脅かす「魔の森」から人々を守り、平民と貴族との橋渡しをする役目に就く辺境の騎士爵家。その三男として生まれた転生者でもある主人公を描いた作品。一言で言うと、この一冊では何を書きたいのか私には主題が見えなかった。この巻では主人公の幼少期と魔法学院に入ってからの少年期が描かれるのだが、後者のエピソードは果たして主題を語るうえで必要だったのだろうか。2025/08/02
橙
3
kindle unlimited。異世界転生系の中でも、独特な文章で、ある種の読み辛さを感じさせる。しかし、読み込んでいくと作り込まれた世界観や貴族たちの独特なルール、キャラクターの心象に振れることができ、とても読み応えのある作品だった。異例ともいえる登場人物たちに名前がない(呼ばれない)という作風をどこまで貫けるのかが気になりはしたが、その心配も杞憂であり、問題なく最後まで読了できた。本来もらえたはずの公女からの『慰労』の内容が気になるが、それは明かされないのだろう。続編も必ず読む。2026/01/07
LegionBlaze
3
軽い文体ではないのは確か。この重さで「茶番劇」を楽しめるのが愉快なのではないかな?2025/12/02
ローリー
3
Web版で面白かったので購入しました。周りの評価と本人のそれの乖離が大きく、読んでいてもどかしさもあります。2025/10/13
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